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Zepp DiverCityは初めて。紛らわしい位置にあるので間違える人も多いのか、「(ここは)Zepp Tokyoではございません」の注意書きが悲しいです。「Zepp Tokyoは観覧車」「Zepp DiverCityはガンダム」と覚えましょう。さて、そのガンダムにWORLD ORDER TOUR 2014の2日目を観に行って参りました。

WORLD ORDER×GRINDER-MAN極まり




率直に言えば、昨年春の東京武道館公演以上に、演出・タグチヒトシさんのカラーが前面に押し出された“グラインダーマン featuring WORLD ORDER”とも呼ぶべきステージでした。これから大阪、札幌、名古屋、福岡とツアーは続くため、ネタばらしするわけにはいかないのですが、グラインダーマンならではの驚きと示唆に富んだ演出がちりばめられています。

これだけじゃ、わかりませんよね。

例えば、壇上と客席の心理的な境界を飛び越えて、オーディエンスにも当事者意識を持たせるような、ちょっとした仕掛けとか。商業的な音楽やダンスが持つ、心地よい反復をあっさり裏切る振付とか。あるいは『MIRAGE』に着想を得たと思わせる代替現実的なトリックとか。

余計にわかりませんか。

ある種、難解な演出も多いのですが、WORLD ORDERの持ち歌演奏中は、YouTubeでお馴染みのパフォーマンスを楽しむことができます。しかし、その楽曲や間奏曲はこのツアーから加わった音楽家・畑中正人氏により再構築・作曲されているため、これまでのポップテクノだけではなく、ノイズやアンビエントといった新しいアプローチで、WORLD ORDERの世界観が押し広げられています。

また、舞台照明は終始抑え気味ながら、大型LEDビジョンに映し出されるWOWの映像が、時に照明代わりとして、時に巨大な書き割りセットとして、シンプルなステージに奥行きと変化をもたらしていました。さすが、採算度外視で導入したと噂されるだけの効果はあります。

ともあれ、一緒に行ったWORLD ORDER初見の音楽関係者が「すっごいカッコいい。大型LEDビジョンずるい」と話していたのが印象的でした。中でもグラインダーマンの“アレ”を使った下りが一番良かったそうです。ぼくはラスト2曲の生まれ変わった楽曲が好きでした。
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そんなわけで東京公演は終わってしまいましたが、2月中はツアーをやっていますので、よろしければご覧になってください。そういえば、2月か3月には新作がYouTubeで発表されるようですよ。こちらも楽しみですね。

関連リンク
WORLD ORDER オフィシャルサイト
GRINDER-MAN - the performance art group