キナバル山への登頂後、ヴィア・フェラータを楽しんだミニくまちゃん御一行様。体力があればこのまま下山しちゃうところですが、当然そのような体力を持ち合わせていないので、再びラバン・ラタにお泊まりします。というわけで、キナバル登山最終回です。
ロウズピークサーキットの終点。けっこうな降雨でみなずぶ濡れ。
冷え切った体に嬉しいミースープ。あっさり味の鶏そば。こういうのが食べたかった。
インストラクターに撮ってもらった写真を現場で取り込む。作業は早いが、更新は遅い!
その日は疲れて寝ちゃったので翌朝。ようやく全容を表したステラ・サンクチュアリ・ロッジ。
岩場ではすでにヴィア・フェラータのショートコースに興じる日本人らしきグループが。
左手は長いロウズピークセカ。前半の最終ポイントの吊り橋ですな。
しかし悔しいくらいに良いお天気。さぞご来光も素晴らしかったように。※クリックで拡大
で、朝ご飯は例のごとくバイキングです。安定の目玉焼きのせナシゴレン。
何の鳥か存じ上げませんが(タイワンツグミ)、なんだかんだと8時45分頃に下山開始。
何の花か存じ上げませんが(キナバルシャクナゲ)、黙々と下ります。
こちらも何の花か(Leptospermum Recurvum)。実はちょっと下山するとガスります。
ガイドのモーリスにさまざまな植生を解説していただいたはずですが抜けてますね。
このカエルも高所に住む稀少な種だった気がする…(Dark Chest Chocolate Toad)。
だんだんガスり始めました。ウルトラマラソンもやっちゃうハナ女史。
途中でモーリスが巨大ウツボカズラのスポットに案内してくれました。
登山道ではビロサ、キナバル(ラジャ)、テンタクラタの3種が見られるそうです。
可愛い赤ちゃんネペンテス。
そんなこんなで12時半頃、ティンポホンゲートに帰着。4時間。
ちゃんと帰ってきたよ、とIDをお見せします。
後続チームを待つうちに大雨に。
全員がそろったところでシャトルバンにて公園事務所に戻ります。
もう山頂は雲の中。登山バッジは事務所で買えます(係員に言わないと出てこない)。
ガイドのモーリスと、ポーターのおばちゃん、ありがとう! 登頂証明書はこんな感じ。
公園にあるレストランでランチをします。冬瓜のスープがあっさりウマイ。
あっさり味を求めているのか? キナバル山麓でラフレシアが見られるというので寄り道。
無事に拝観。本物の見分け方は、ブドウ科植物に寄生しているかどうか。蔓の行き先を確認。
もういっちょ、左側につぼみがありますね。残念ながら腐敗臭は嗅げず。
後はコタキナバルへ帰ります。美しい夕焼け、キナバル登山これにて終了。
いやはやお疲れさまでした。ともあれキナバル山は1泊2日の登頂だけであれば、必ずガイドは付くし(付けなくちゃ入山できないし)、荷物もさほど必要ないし、比較的楽ちんな山だと思います。
キナバル登山・最低限の装備
□滑りにくい靴(岩場が多い)
□薄手のフリース
□レインウエア(ウインドブレーカーとしても機能)
□1日分の肌着
□タオル
□歯ブラシ(シャワーは冷水)
□ペットボトルか魔法瓶(宿で白湯を入れていくと山頂で温かい)
□半日分の行動食(翌日分は宿でも買える)
□スマホやデジカメの充電器(部屋によっては充電できないかも)
□手袋(手をついたり、鎖を持つシーンあり)
□帽子(風で飛ばされないもの)
これくらいあれば十分ではないでしょうか。軽量ダウンもあれば寒さが凌げそうですが、歩き始めるとすぐに汗だくになってしまうので、フリースの上からレインジャケットを着ればその代わりになります。個人的にはこちらに加えて──
□トレッキングポール(下りが長い)
□膝サポーター
□日焼け止め、リップクリームなど
□サングラス
□携帯用の防水リュック
□ミニくまちゃん
あたりを持っていくでしょうか。
ちなみに先日、ロウズピークでドイツ人女性が転落死するという事故が起きました。山頂の崖方向には高い柵が張り巡らされているので、どうやったって落っこちる要素がないのですが、聞くところによると裏手にまわって、足下がぐらつく岩場の上で写真を撮っていたそうです。死者に鞭打つつもりはありませんが、自業自得と言わざるを得ません。しかし富士山と同じく、キナバル山も欧米系と東南アジア系のトレッカーが軽装すぎて心配になりました。その点、日本人トレッカーはかたちから入るというか、とにかく装備が大仰なので、準備不足の心配はまずないかと存じます。
というわけでキナバル山からは以上です。この後、コタキナバル市内観光のネタをちょこちょこっと更新する予定です。
関連リンク
・コタキナコKOTAKINAKOコタキナバル
・Borneo Trails Tours
・キナバル山登山の手続・料金・行程 / 初心者の登山とキャンプ入門
・www.mysabah.com/download/mt-kinabalu-laban-rata-room-rates.pdf