熊山准のおブログ｜KUMAYAMA.com

アークテリクス アルファFL30とは

この手のシンプルなドライバッグは、ここ数年シー・トゥ・サミットの「ウルトラシルDRYデイパック」を旅に登山に日常に多用しているんですが、なにぶんペラペラすぎて荷物の収まりが悪うございます。たまにパソコンを持ち歩く時や荷物が多い時などは、もうちょっと腰があるものが望ましい。

そこで白羽の矢を立てたのが、アルファFL30です。

アルファFL30も防水バッグにショルダーストラップを付けただけのシンプルな構造ゆえ、パソコンやデジカメの収納には別途インナーケースが必要ですが、とりあえず背面パッド入りなのでコシがありますし、なにより本格的な登山に使えるほど造りがしっかりしています。

当初はシー・トゥ・サミットのドライザック「カーブ」「ラピッド」「フロー」あたりも検討したのですが、アークより造りがしっかりして装備も充実している分、重さが難点でした。ついでに言えばデザインやカラーもバタくそうございます。

その点、アークテリクスはお値段がクソたこうございますが（1万円高い）、デザインがカッコよろしゅうおます。

ただ、シンプルなので使い勝手はよろしくありません。サイドポケットもろくにないメイン一気室ですし、荷物の出し入れもロールトップの開閉と巾着の開け締めのツーアクションが必要で、街中で立ったまま操作できそうにありません。その点では、ひらくPCバッグの対極にあります。

今のところショルダーストラップにグレゴリーのポーチをくっつけているので、携帯電話やハンカチくらいは収納できそうですが、デジカメやメモ、ミニくまちゃんをさっと取り出すのは無理でしょうねえ。どうするんでしょうかねえ。

ひらくPCバッグでは夏を乗り切れない理由

ではなぜ便利なひらくPCバッグから、アルファFL30に乗り換えるのか？

もっとも今後も併用する予定ですが、ひらくPCバッグに代表されるななめがけバッグによる体への負担が、まず挙げられます。

重い荷物といえばMacBook AirとiPad mini、モバイルバッテリー、RX100ていどですが、それでも肩に食い込み、脊椎が曲がり姿勢が悪くなってしまうのです。ショルダーストラップには滑りにくいよう起毛素材が用いられているので、夏はべっとり汗をかきそうでもあります。

あと、ひらくPCバッグは横幅が大きいので、狭い店内や電車内などで人にガンガンぶつかり肩身が狭いのも「今日は持っていくのやめとこうか」と躊躇させてしまうポイントです。多少荷物の出し入れが不便になったとしても、コンパクトなデイパックの方がいいかなと思わせるのです。

なおかつ、ひらくPCバッグの収納力がさほどでもないと言いますか、やっぱりバッグ上部が絶対的に狭いんですよね。そもそもMacBookとノートとiPadとクリアファイルが占拠している上に、ミニくまちゃんの頭がのっかり、折りたたみ傘がのっかり、脱いだジャケットやダウンがのっかり…となってくると、上の方がパンパンになってしまいます。某ハフポスト編集長のひらくPCバッグも同じくもっこりしてましたもの。

（ついでに言うと、Evernote Editionはファスナーの位置が悪く、型くずれしやすいです）

と知らないうちにひらくPCバッグに対する要望みたいになりましたが、まとめると──

・3WAYにしてほしい
・スクエアにしてほしい
・防水、せめて撥水にしてほしい
・濡れた傘を入れるスペースがほしい

ということになります。ああ、自分でバッグを作りたい。

アルファFL30で取捨選択の思考実験を

おそらくこの夏は、アルファFL30とひらくPCバッグ、そしてゴミ袋みたいなトートバッグのローテーションで運用いたします。

アルファFL30では、日常でも登山でも必要最小限のモノを見極める思考実験をしたいと思います。ともすれば携帯電話、iPhone、財布、サングラス、イヤホン、ハンカチ、帽子と荷物が増えがちな夏場ですが、それを研ぎ澄ますには、簡単に荷物が取り出せない、サイドポケットすらないバッグで臨むしかあるめえと考えたのです。

でもきっと大丈夫かな。これまでもウルトラシルDRYバッグだけで生活してたもの。

ちなみに2万5000円近くするアルファFL30ですが、BIRD AID対象製品につき、3年間なら購入金額の30％で修理してくれるそうです。シビアな環境でガンガン使ってくれやーってことですね。

関連リンク
・Alpha FL 30 / Packs / Overnight / Arc'teryx
・株式会社キャラバン−シー トゥ サミット−ウルトラシル DRYデイパック
・株式会社キャラバン−シー トゥ サミット−ドライパック
・ひらくPCバッグ |「ペン立て」みたいなPCバッグ abrAsus(アブラサス)