
昨日、グラインダーマンの『絶対RED』を観に二子玉川ライズに行ってきました。駅直結のショッピングモールの吹き抜けで一般市民を巻き込んで繰り広げられる、4回限り(土日の13時と15時半)のパフォーマンスです。

Googleマップのピンみたいな赤い風船が浮かんでいます。

早速子どもたちが反応します。

赤い風船は二子玉川ライズの各所に。いつのまにかパフォーマーが集まってきます。

しぼんだ赤い風船。空気を入れるところからパフォーマンスは始まっていました。

空気がいっぱいになった風船を担いでパフォーマーが吹き抜けを歩きまわります。

太鼓の音が鳴る方へ集まり、円を描く風船。釣られてやってくる子どもたち。

やがて方々へ散ってゆく風船おじさんたち。

施設内をぐるぐる。浮遊するように歩きます。

ずーっとついていく子どもたち。完全にハーメルンの笛吹き状態です。

戻ってきました。手をつないで歩いてみました。

生きる力のメタファーかと思われた赤い風船に押し潰されるおじさん。

やがて風船を脱いでパフォーマンスを始める面々。

この辺の組体操感はグラインダーマンっぽいです。

45分ほどで終了。みなさん汗だくでした。
WORLD ORDERを除けばグラインダーマンのパフォーマンスを拝見したのは4度目でしたが、もしかしてこれまでで一番面白かったかもしれません。それは、なにより観客である一般の買い物客──特に子どもたちのビビッドな反応があったからに他ありません。これまでの会場は、あくまで入場料を払ってやってきた「現代アートをわかっている人たち」で占められていたため、どうも静かでシリアスなムードで、こちらも「どうにかこのパフォーマンスの意図や効果を理解しよう」と構えていた節がありました。
でも、絶対REDにその必要はあまり感じられませんでした。
楽しいものは楽しい、つまらないものはつまらない、と子どもたちがあたかも通訳としてパフォーマンスの面白さを伝えてくれるからです。それも含めてパフォーマンスの一部なのではないかと思ったほどです。そしてアートって、美術館や劇場という箱に閉じ込め知ったかぶりだけで楽しむのではなく、公の場にさらされてなんぼだなとも思いました。
ただこれ、民度の高い世田谷区でやったから成功したようなもので、東京のノースイーストならどうだったかまではわかりません。
途中、ダンサーによるパフォーマンスでは、激しい動きに子どもたちを制御しなくてはいけないシーンもありましたが、個人的にはダンサーにぶつかって転んで痛い思いをするのも、お祭りのおみこしに弾かれるような経験としてアリなのではないかと感じました。もっとも、親と施設側が許さないのでしょうが。
いずれにせよ、タグチさんが本来狙ったところにボールが届いたかまではわかりませんが、意外とNHK教育番組いけるんじゃない?と思った次第です。
そして、三橋くんと天野さんもバックアップおつかれさまでした。
関連リンク
・ZETTAI RED - 絶対RED