フジロック日程とガッツリがぶり寄りの7月24日(木)〜26日(土)の3日間を使って、北アルプスの剱岳(2999m)に登ってきました。一般登山道では国内最難関とほまれ高い人気のお山です。トップ写真はカニのタテバイ直後のミニくまちゃんキメカット。背後の切り立った山を越えてきた感じ。
室堂から剱沢まで雨に降られっぱなしの初日。夕方ようやく剱岳がチラ見え。
「あれが劔かー、大きいなー」と言ってたら実は前劔で、後ろからラスボス登場。
しかし雨と風はやまず、この夜はテントがバタつく音でほとんど眠れませんでした。
翌朝。晴れると聞いていたけれど、雨こそはないもののガスりまくりすてぃ。
午後から晴れるとの予報を(再び)信じて、ずいぶん遅めの9時すぎに出発。
いわゆる剱沢の雪渓を越えて剣山荘へ。吹き下ろす風は天然のクーラーやでー。
「山頂はガスって駄目だったわー」という下山者とすれ違いつつ、雷鳥ちゃん発見。
ミニくまちゃんともパチリ。今回は雷鳥を3回ほど見られました。
同行者『terminal』編集長の小林昂祐くんともツーショット。
ガスに視界を奪われたまま一服剱、前剱を通過。本当に晴れるのかな…。ハエが。
4mの鉄ブリッジ。強風なのでバランスを取りつつ。
直後に続く、真剣クサリ場40代。小林くんは20代で、かつ高所恐怖症らしい。
そうこうするうちに、ちょろっと西の空から雲が切れてくる。
いつのまにかすごい高所にいたんですね、ぼくたち。
さらに霧が晴れてラスボスの剱岳山頂が出現。迫り来る岩壁! まだまだあるのね。
クサリ場も増えていきます。落石も多くヘルメット必携。剣山荘でもレンタル可。
平蔵谷の雪渓。ここから登ってくる人もいるらしい。ちょいちょいクレバスもあるのに…。
雪渓の高さはこんな感じ。急速に暑くなる日射しのなか、ひんやりしてて涼しい。
雪渓で水を補給。迂闊にも500mlしか持ってなかったので本当に助かりました。
そしてこちらが剱岳の核心部「カニのタテバイ」。多い日は500人も登るので渋滞スポット。
そんでもって14時すぎに2999mの剱岳にとーちょー!おめでとー!
夏山では珍しいのですが午後にかけて雲が晴れてきました。前剱も見えてきたよー。
中央の前剱アップ。下山者がチラホラ見えますね。
撮影しつつ、休憩しつつでかれこれ4時間くらいかかった剱岳登山。通常は3時間ちょっとで登れるので、かなりのスローペースでしたが、おかげで天候がどんどん回復して素晴らしい景色を楽しむことができました。その模様は次回のエントリにて。
国内最難関とは下山後に知ったのですが、実際に事故が多い剱岳。しかしそのほとんどはクサリ場や難所ではなく、ガレ場で他の登山者が落とした石や、下山時のなんでもないルートでの踏み外しによる凡ミスなのだそうです。ゆえに、そんなに構えるほど難しい山ではないとは思うのですが、天候がコロコロと変わりやすく、雨や風、雷に見舞われるとさらに難易度が上がるため、やはり舐めてかかるのはおよしになった方が良いかと存じます。
個人的には初日の雨対策の不備(寝袋がびしょ濡れになって寒くて眠れなかった)、および剱岳登山時の水不足が反省点です。雪渓や氷河に囲まれているので雨天時や日没後は一気に冷えるし、晴れれば一転ジリジリと暑くなります。特に、汗っかきなので2リットルは持って上がった方が良かったです。
つづく。
関連リンク
・剱岳 - Wikipedia