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7月25日(金)の14時すぎに登頂を果たした剱岳(2999m)。どんどん天候が回復するなか、濡れた靴下や寝袋などを乾かしつつ、山頂で1時間ばかりの休憩を取り、日没前の下山を目指したのでした。
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頂上直下の雪渓に水を汲みに行くも、うまく雫が集まらない。
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小林くんはちゃっかり寝袋を持ってきて頂上で干してました。裏山。
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上の中央拡大部。今日の出発地点の剱沢テント場が見えます。あそこに湿った寝袋が!
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この日射しでテント内が乾いたことを期待しつつ、ゲット下山。雲海が美しい。
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するとどんどん晴れる雲。ついに室堂まで見えて来たので、しばし足を止めて見入る。
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しかし下山せねばなりません。あちらは下山者がよく間違えるという早月尾根。
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直後にカニのヨコバイに挑戦。
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ミニくまちゃんも頑張って撮影しました。
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喉が乾きすぎたので、件の雪渓に行ってボトルに雪解け水を詰める。
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帰りもアップダウンのくり返しです。さらば剱岳。
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前剱まではまだまだ雲上です。
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モデルがいると高度感が伝わります。
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高山でしか見られないという黄色いすみれ。
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そうこうするうち、我らがテン場に日は暮れて。
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剣山荘へ着く頃には雪渓からヒヤリとした冷気があたりを覆っていました。
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寒い剱沢の雪渓を越えて体が冷え切ったところでビールにて乾杯。
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あそこに登って来たのね…。
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かなりタフな山行でした。しばらくは遠慮したい。
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週末のせいか、テン場に帰ると天幕が増えていました。

下山開始直後に視界がバッと開けて最高の景色を堪能することができました。なんなら夕焼けも見たかったくらいですが、それをするにはビバーク装備か強力なヘッドランプが必要でしょう。

それにしても後悔は下山後の乾杯です。剱岳の裾野にある剣山荘には生ビールがあるのですが、その先のテン場に近い剱沢小屋には缶ビールしかないんですよ。はやる気持ちを抑えて、なるべくゴールに近い方で祝杯をと目論んだのが裏目に出ました。

あ、そうそう。テン場や剱沢、剣山荘では基本的にドコモ(3G)とau(LTE)しか繋がらないのですが、なぜか剱岳山頂ではソフトバンクが入りました。室堂からの電波が届いているのでしょうか。はてさて。

未明から登り始めたトレッカーの場合、剱岳からの下山後、荷物をまとめて室堂まで帰ってしまう人もいるようです。また、山頂では今朝室堂に到着して、その足で剱岳まで登って来たという人もいました。そうすれば1泊2日でも済んでしまうわけですが、ぼくらの結論は「無理」。体力が持ちません。荷物を減らして小屋泊なら可能かも、というところでしょうか。

そんなわけで、夜は剱岳を眺めながら晩飯を食べました。最終回は悪天候で全貌がわからなかった室堂までの道のりをお送りします。

ちなみにテントの中の寝袋は乾いてませんでした。そりゃそうだ。

つづく

関連リンク
剱岳 - Wikipedia