ちょっと間が空きましたが、7月23日から25日にかけて出かけてきた剱岳登山の最終回です。無事に登頂した翌日、剱沢のキャンプ場から室堂に向けて帰ります。
朝4時。今日は天気が良さげ。すでにツルギに向かうヘッドランプの灯りが見えます。
朝焼けを浴びるツルギ。谷間の剱沢の夜明けは遅め。
寝袋山脈の向こうに剱岳。日が差したら濡れたものを乾かそうと待機するもなかなか…。
テント場に太陽光が差し込んだのは夜明けから2時間後…。
寝袋や衣類を乾かし、やや風の強いなかテントをたたみ、さて退散。
8時14分。この時間帯ならすでに登頂した人がいるかも。今朝は雲ひとつなし。
見下ろすとテン場と剱沢の雪渓、剣山荘、前剱、剱岳の関係がわかりやすいかも。
いったん剱御前小屋まで登ります。小林くんは三脚まで持ってて荷物重め。
さらば剱沢!こんなに景色が良いなんて知らなかった。
お花のキレイなシーズンです。
室堂が見えます。吹き上げる風がすごい。
しかしここからが大変で、ジリジリと照りつける日射しの中、ひたすら下山で疲れる。
暑すぎて雪渓を下る小林氏。登りはもっとキツそうでした。行きは雨で正解だったかも。
称名川まで下るとそこは雷鳥沢キャンプ場。立山方面には雲が。
今回、赤ちゃん雷鳥が見られなかったのは残念です。
映画『春を背負って』の山岳警備隊詰所にも使われた管理棟は、北海道の趣き。
で、雷鳥沢からバスターミナルまでキツい登りが待ってます…。
風向きによっては剣山荘や剱沢テント場まで匂ってきた地獄谷の硫黄臭の大元はここ。
互いに疲労困憊でやたら休憩が増えた結果、みくりが池温泉にて生ビール投入。
オコジョともパチリんこ。もうちょっとペース速ければ温泉にも入りたかった。
で、流氷がプカプカ浮かぶ、みくりが池。この辺まで来ると観光客いっぱい。
バスターミナルでミニくまちゃんサイズの樽酒と記念パチリんこ。
食べかけですが、サクメシに肉ゴボウ蕎麦、温泉卵トッピングをいただきました。
12時半発の毎日あるぺん号は、土曜日とあってかガラガラ。なぜかひこにゃんまでいる。
というわけで3回ほどの休憩を挟みながら新宿まで8時間。おつかれさまでした。
帰りのバスからは、すでに剱岳方面がモクモクと雲に覆われてきたのが見えたので、やはり夏山は未明から登って午前中にさっさと下りてくるのが基本のようです。
それにしても驚いたのは室堂と高速道路サービスエリアの気温差です。室堂が15度くらいなのに対し、有磯海SAは確実に35度を越えてましたからね。バスから下りた途端、意識が遠のきそうになりました。
そんなわけで体力のなさと見通しの甘さを痛感しながらも、無事に登ってこられた剱岳。果たして体を鍛えれば1泊2日で行けるのでしょうか。一方で、新宿から室堂までの直行便は片道1万2000円もするので、何日間か滞在しないともったいない気もします。特にここ数日の東京の暑さを食らうと、あれだけ寒かった剱沢の涼しさが恋しいような。温泉もあるし雷鳥沢で1週間くらいダラダラするのもありやなしやって感じです。
おわり。
関連リンク
・立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド