「西穂で今シーズンの登山はおしまいかなー」なんて言っておきながら先週末、雪山の北アルプスは燕岳(つばくろだけ)に行って来ました。ここには築100年に迫る燕山荘(えんざんそう)という有名な山小屋があるのですが、今年の営業が24日で終わるってこともありまして、「冬の表銀座はどんなもんか」とうかがった次第です。
青春18キッパー憧れ、ムーンライト信州で穂高駅へ。昭和の香り。
本来、駅でバスを2時間待つところを、登山客同士タクシーを乗り合わせて中房温泉へ直行。
登山開始は6時半。第1ベンチで、すでにところどころ雪道です。
去年買うだけ買って使わなかったアイゼンを、いよいよ装着!
淡々と急登が続きます。だって北ア三大急登のひとつだもの。第2ベンチ。
同じ絵が続きますが、こちら第3ベンチ。
さらに富士見ベンチ。
その名前の通り、富士山が見えます。ともあれ良い天気。キャプリーン4だけで汗だく。
でも雪山では汗だく禁物ですよ!涼しげなつらら。
そろそろ合戦小屋。夏だとすいかが食べられるんですけどねえ。
食事とトイレのみの小屋です。お泊まりはできません。
家から持ってきたランチパックでブランチ。軽くて腹にたまらない。
だんだんと樹木がなくなり、いよいよ槍ヶ岳がチラ見えしてきました。
合戦沢ノ頭に到着。稜線に出るとさすがに風がきつい。
強風で雲も、まるで水に溶かした絵の具みたいに空を漂っています。
燕山荘までラストスパート。こんな雪山ですが登山客は多め。
富士山から槍ヶ岳までのパノラマ。※クリックで拡大。ミニくまちゃんが分割してはる。
最後の急登を登ればそこが上海、ではなくて燕山荘。
ともあれ5時間半で到着です。アイゼンは雪に食い込むので脚が疲れました。
表銀座はすっかり雪景色。この時期北アの稜線で営業中なのは燕山荘と西穂山荘のみだそう。
山小屋にチェックインしたら、さっさと燕岳に登ることにします。
そんなわけで、初めての雪の北アルプスは急登こそつらかったものの、天候に恵まれて思ったよりも、楽に山小屋まで辿り着くことができました。反省点があるとすれば、日よけ対策のために薄手のバラクラバを持っていけば良かったということでしょうか。帽子と防寒マスクの組み合わせではちょっと暑すぎました。
そう、夏山でも同じことが言えますが、特に冬山では汗をかいたら負け、というか、すなわち死なんですよ。息が切れないように、汗をかかないように、スローペースでゆっくり歩を進める。結局それが疲れない、汗をかかない、楽ちんな山行につながるわけです。
つづく。
関連リンク
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