
写真は現在愛用している──といってもフラットベッドスキャナと、たまーに文書を印刷しているだけの──ブラザー工業のレーザー複合機MFC-7340です。個人的に最近のプリンタのデザインがどうも苦手で、むしろこの「ザ・OA機器」といった無骨さが好きです。レーザーなのでモノクロ印刷しかできませんが、写真プリントしないし、インクジェットと違ってテキストが美しいので、もはやレーザーしか考えられません。フォントに例えるとインクジェット=Windows、レーザー=Mac OS Xみたいな。知らなきゃそれなりに幸せだったという点で似てます。
FAXをメールで受けられる「D-FAX」
そんなレーザー複合機ですが、たまにFAXを送る用途でも使っていました。と言っても、Mac上で作成したPDFをそのまま印刷せず直接データを送信していたので、こんなにデカい図体ながらFAXモデムとして利用していたに過ぎません。
かたや受信は、受け取ったFAX(のTIFFファイルやPDFファイル)を電子メールで受け取れるサービス「D-FAX」に絞ってもう何年にもなります。利用料は、1通送るごとに10円/30〜40秒+40円かかるのですが、こちらは受け取る側なのでほぼ負担ゼロ。月額基本料金もなく、昔は初期登録手数料もタダだったのですが、近年ではさすがに初回2500円かかるようです。
もっとも注意点があって、3カ月まったく受信がないと、D-FAX電話番号が自動的に解約されてしまいますし、TIFFファイルをMacで閲覧しようとすると縦横比が崩れるため、それぞれ有料の「未利用解約防止オプション」(1000円/年)や「PDF変換オプション」(1000円/年)に入ると安心です。ぼくはどっちにも入ってませんけど。
D-FAXはメールさえ受信できれば、FAXが見られるので自宅に縛られることがありません。超絶便利です。
が、FAXを受け取るシーンはずんずん減っておりまして、3カ月に1度、D-FAXから「このまま利用がないと解約しまっせ」というアラートメールを受け取っては、知り合いの編集者に空FAXを送ってもらいFAX番号を維持している始末。でもまあ、こちらは無料だしキープしない手はありません。
2通までFAXを無料で送れる「myFax」
一方、送信の方は、飲食店やお役所、あるいは比較的ご高齢の取材先から「FAXで取材依頼をくれ」と要求されることが多いので、これまたなくしてしまうわけにもいきません。ただ、この数カ月に一度あるかないかのFAX送信のために、固定電話回線を契約しているのも事実で、うちだと毎月1760円の費用がかかります。高い。これならHuluかFC2の有料会員に入った方がマシです。
そこで考えたのが、固定電話回線の解約と、それに代わるネットを使ったFAX送信サービスの模索です。でも、月額基本料は負担したくない。そんなサービスはあるのか?
ありました。
「myFax」という海外サービスです。一応、有料プランもあるにはあるのですが、24時間ごとに2通までなら無料でFAXが送信できます。全部英語ですけど操作も簡単(わからなくてもGoogle翻訳すればいい)。10MBまでのPDFファイルやドキュメントファイルが送れます。ちゃんと送信できたかどうか、送信結果をメールで受け取れるのも便利。
つまり送信はmyFax、受信はD-FAXを利用すれば、月額基本料なしでどこにいてもFAXが送受信できるようになるのです。一度のこの便利さを覚えたら、もはや場所に縛られたFAXがバカバカしくなること請け合いですよ。
あわせて固定電話回線も解約ッ。
しかしこうなってきたら、別に自宅オフィスに置くのはバカでかい複合機じゃなくてもよいですね。スキャナは別途自炊用のモデルを持っているし、後はコンパクトなレーザープリンタがあればオフィス環境は完璧なんじゃないかと、いま思いつきました。そうだ、そうしよう!
関連リンク
・D-FAX|Faxをメールで受け取れるインターネットFaxサービス
・Send a Free Fax | My Fax Online Faxing Service | MyFax