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トップはピンボケしまくりですが、なんかいろいろ問題ありそうなので、あえてそういうのをチョイスしときました。ちゃんとした画像は撮影を担当したネット記事「ライダー姿を披露!及川光博「ミッチーじゃいられない」「映画仮面ライダーBLACK役の倉田てつを『熱烈にくどかれた』」をご覧ください。NEX-6+SEL18200で頑張りました。

今年の目玉は幻の仮面ライダー3号


これらは説明するまでもなく3月21日公開の映画『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』の完成披露試写会からのもの。もはや恒例となった春の東映特撮ヒーロー共演映画ですが、昨年は『昭和ライダーVS平成ライダー』、今年は幻の『仮面ライダー3号』をフィーチャーと──一応スーパー戦隊は出てくるものの──仮面ライダー濃度が高まる傾向です。

もっとも春映画は、古くは劇場版電王から始まった枠ですし、スーパーヒーロー大戦がシリーズ化してからも広告代理店は平成ライダーのADKの主導、なおかつ製作スタッフもライダーチームなので、お話がライダー寄りになるのは当然とも言えます。

ともあれ、この春の映画は、ライダーファンの間では賛否両論を巻き起こすことで有名です。というか、個人的にはあまり良い印象がなく、毎度(自腹で)観に行く度に「やられた〜」という気持ちになって映画館を後にしています(2014年2013年)。

しかし、よく考えたらそれってすごいこと。

言い方は悪いですけど、毎度スーパーヒーロー大戦にはがっかりさせられているのに、それでも毎年観に行っちゃってるんですからね。つまり、ここ5年ほど──

2011年:40周年で1号、2号、V3オリキャスが声の出演! すげー観に行こ→まあまあ
2012年:スーパー戦隊と仮面ライダーが対決するの? まずい観に行こ→あれ?
2013年:さらに宇宙刑事まで参戦しちゃうの? やべー観に行こ→あれれ?
2014年:藤岡弘、が出演して昭和VS平成? とりあえず観に行こ→あれれれ?
2015年:幻の3号に、倉田てつをが6年ぶりにBLACKを演るの? やっぱり観に行こ

──という感じで何度も何度も肩すかしを食らっているのに、それでも行ってしまうのです。これはひとえに根っからの興業師・白倉伸一郎氏の手腕によるところが大。前述したように、本当に特撮ファンならワクワクせざるをえないマッチメイクをするのですよ。この前口上の巧みさはまるで見世物小屋のようです。

げんに白倉Pが直接プロデュースしていない夏の戦隊&ライダー映画と、冬のMOVIE大戦は徐々に観に行かなくなってしまいました。飛び道具満載の春映画と、TVシリーズの世界観を保ったままで勝負しなくちゃいけない夏・冬映画を比べるのは可哀相かもしれませんが、白倉Pが担当した夏映画の龍騎『EPISODE FINAL』や電王『俺、誕生!』はまんまと劇場に足を運んだので、最近は話題作り不足の感は否めません。

春のおっさんライダー大戦


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だからと言って『仮面ライダー3号』もがっかり映画というわけではありません。今回は仮面ライダーTHE FIRSTをほうふつとさせる3号の洗練されたデザインと、ミッチーのハマリぐあい、さらには南光太郎のカッコ良さと、おっさんライダーの魅力で見せます。その存在感は若手、とりわけドライブ勢がかすんでしまうほど。

戦闘シーンは、超合金的な3号の必殺技エフェクトに、フォトンブラッドをビカビカに光らせたファイズの変身シーン、完全にモンスター扱いのJと、なかなかに見どころがありました。というか、スーパーヒーロー大戦って、どうしてもストーリーが強引かつワンパターンになりがちなので、この夢のマッチこそが最大の見せ場なのかもしれない、と4年目にしてようやく気づきました(だからこそ長らくアクション監督の金田治さんを起用していたのかも…)。

今まで「劇場版ライダーショー」と揶揄しちゃってたんですが、それこそがスーパーヒーロー大戦の最大の楽しみ方だったというわけです。そんなわけで、みなさんもシアターGロッソに行くような気持ちで劇場に向かわれると楽しめるかもしれません。

そして『仮面ライダー4号』、気になっちゃいますよねえ。やっぱり、話題作りがうまいなあ。

関連リンク
スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
仮面ライダー4号特集|動画はdビデオ

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