来週は北アルプスに山ごもってくるつもりで、新宿で買い出しをしてきたのですが、そのついでに初台のオペラシティアートギャラリーの『高橋コレクション展 ミラー・ニューロン』を観ました。高橋龍太郎というおじさんがせっせと買い集めた日本の現代美術コレクションのお披露目で、今をときめく現代アートのスターたちの作品がギュギュっと凝縮&網羅されております。
こちらがホームページのビジュアル。名和晃平《Pix-Cell Lion》がカッコいいですね。
とはいえ会場内は撮影不可。かろうじて草間彌生の作品とだけパチリんこできます。
個人的にお気に入りだったのは──
草間彌生《太平洋》《INFINITY-NETS[TWZO]》《No.27》
彼女の作品はポップなドットマトリクスより、ストロークの残るメッシュ柄が好き。
菅木志雄《空態化-7》
蓮コラですね。毛穴にニキビの芯が詰まってる感じでいい。
李禹煥《Correspondence》
もう一度、直島の美術館でじっくり見つめ直さねば。
安藤正子《スフィンクス》
陶器のようになめらかな質感が素晴らしかった。
鴻池朋子《第4章 帰還──シリウスの曳航》
繊細な仕事と大胆な構図。細部にまで神が宿っていました。
丸山直文《Island of Mirror》
メガネを外した時のようなソフトフォーカスの世界。
塩保朋子《cosmic perspective》
たたみいわしでアート。
名和晃平《PixCell-Lion》
実存感はあるんだけど、現実に存在してはいけないCGみたいな印象。
西尾康之《Crash セイラ・マス》
なぜかガンダムのセイラさんが『進撃の巨人』みたいに襲いかかってくる。
会田誠《ジューサーミキサー》《紐育空爆之図》
ジューサーにかけられる無数の女の子に、女の一生の諸行無常感あり。
池田学《興亡史》
超細密だまし絵。1枚に時間と場所と事件を全部記録したアカシックレコード画。
加藤泉《無題》
現代美術館でもおなじみの不気味な彫刻。不吉で可愛い。
束芋《にっぽんのちっちゃい台所》
あらゆる日本の問題って、もしかしたら台所から生まれているのかも。
風間サチコ《列島改造人間》(弾丸レッシャー、ドボッケン、アラジル男など)
単純に特撮ファンとして、昔の怪人みたいでカッコ可愛い。
横尾忠則《湯の町タンゴ》《死の中の生》
最近自分の中で横尾忠則の評価がぐんぐんあがって中。
のような塩梅です。初台みたいにうちからアクセスが悪い場所じゃなければ、もう1回観に行ってもいいくらいのクオリティでした。ぼくも現代美術の素人なんですが、初心者にもおすすめですよ。
関連リンク
・高橋コレクション展 ミラー・ニューロン|東京オペラシティアートギャラリー
・www.takahashi-collection.com/zh