昨日今日と取材をかねて『大地の芸術祭 越後妻有アートトリエンナーレ2015』に遊びにきています。なのですが、その前日「とても泣ける」と知らされて、初台のオペラシティアートギャラリーの『鈴木理策写真展』を観に行ってきました。
『ミラー・ニューロン』がすさまじかっただけにあんまり期待していなかったのですが。
主に自然を切り取った繊細で美しい展覧会ではありませんか。
特に森に関する作品は、ぼくが日ごろ切り取りたいと考えているシーンばかり。
鈴木氏は和歌山の出身だそうで、なんとなく自然に対する色彩感覚が似ている。
こういう絵も撮りたいけど撮れない。こうして暗い照明の展示から一転。
地中美術館のモネの睡蓮の間を思わせるWater Mirrosで光を浴びる。
ちょっといいレンズが欲しくなりました。RX100M3じゃ無理!
事前に良い良いとは聞いていましたが、ここまで良いとは思いませんでした。特にやられたのは、薄暗い冒頭の展示から突然陽光にさらされるWatter Mirrorへの転換。その後の間も含めて、平日昼間にお邪魔することを強く推奨いたします。
なんだかこの繊細な空間には学芸員や警備員ですら無粋に感じる、そんなそっと心にしまっておきたい展示でした。まるで我々が好きな現代美術の淡さやはかなさのすべてが含まれているような。アートギャラリーの年パスも買っちゃったので、あと何回か行ってみようと思っています。
関連リンク
・鈴木理策写真展 意識の流れ|東京オペラシティアートギャラリー