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北アルプスの新穂高温泉から室堂までの5日間。その中日である3日目は、日本百名山の黒部五郎岳(2840m)に登頂するハイライトが控えておりました。その山頂では「ほなけん」「〜じゃ・〜じょ」などと懐かしい言葉を話されていたカモシカクラブ徳島のみなさん。なんと、うちのおかんの知り合いでした。
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グッドモーニング黒部五郎小舎。すでに緑のテントは撤収されていました。
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放射冷却のせいか冷え込みが厳しく、テントは内も外もバリッバリに凍る。
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濡れたテントと寝袋をぐしゃぐしゃに収納して、ひとまず出発ちんすこう。
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山頂まで稜線コースとカールコースがあるんですが、断然カールがおすすめとのことで従う。
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明け方の日陰は氷の世界。そこそこ寒い。
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でも太陽が出ると暑い。登山は暑い寒いのくり返しよね。
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ほどなく五郎のカール。人がほとんどいないので、ほぼ独り占め状態。
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パノラマも撮ってみました。※クリックで拡大。
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この辺も水が豊富ですが、カールが終わってからは水場がないので最後の補給をば。
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振り返ると昨日はガスって何にも見えなかった双六岳、三俣蓮華岳。向こうにはヤリも。
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2時間半ばかりで登頂。稜線に出ると風が強くて、再び寒い。体温調節だいじ。
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カールを見下ろせば雲ノ平や鷲羽岳、水晶岳が見えます。来週行けたら行く予定。
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はるか北のかなたには、これから向かう薬師岳に、立山・剱がソビエトる。
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長居しちゃったんですが、今日中に太郎平に着かないと。ゴローからタローへ。
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パッと見キモチよさげな稜線歩き。富山側から雲海があふれでちゃいそうな景色。
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こんなにピーカンなら…と濡れたシュラフを担ぐと、途端にガスる空。
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見た目よりアップダウンがあって四苦八苦。赤木岳で装備を干す。五郎も隠れた。
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見えているのになかなか辿り着かない太郎平小屋。さすがに双六岳から1日では無理。
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朝5時半に出発して、15時前にようやく到着。長かった…。
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なにはともあれマムートのジョッキで乾杯。今後の行動食なども仕入れる。
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だいぶのんびりしてたんですが、本日の薬師峠キャンプ場まではまだ20分ほど歩きます。
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またもや谷あいなので眺望は臨めず。夕焼け的には三連敗。おつかれさまでした。

長い道のりでしたが、カールは静かで美しいし、黒部五郎の山頂からのパノラマも大迫力ですし、太郎平までの稜線も穏やかだしで、今回のスルーハイクでは1、2位を争う最高の1日でした。なんで1位じゃないんですかというと、実は翌日の薬師岳登山もなかなか良かったからですね。お楽しみに。

つづく

「北アルプス西部縦走」のインデックス
北ア西部を縦走してきたんだよ〜新穂高温泉から室堂へ
北アで思い知るカメラ三脚穴付きマルチツールの落とし穴
北ア西部縦走その1〜新穂高温泉から双六池キャンプ場まで
北ア西部縦走その2〜霧の三俣蓮華岳
北ア西部縦走その3〜黒部五郎岳で飛びかう阿波弁
北ア西部縦走その4〜薬師岳
北ア西部縦走その5〜鬼と龍王をやっつけ、そして室堂へ
北ア西部縦走その6〜室堂に戻って、ラスボス立山講
北ア西部縦走その7〜岩と雪の殿堂・剱岳


関連リンク
北アルプス薬師岳を真正面に臨む、太郎平小屋グループ五十嶋商事㈲ | 山を愛し、自然と共存、手作りのおもてなしを目指します