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北アルプスの西部の尾根を、南から北へと通り抜けた5日間。その4日目は、薬師峠キャンプ場から日本百名山の薬師岳(2926m)を目指し、さらに北薬師岳、間山を経てスゴ乗越小屋へと至る、コースタイム5時間40分のドーテイです。前日に比べるとガスがやや多めながら、なかなか眺望が臨める1日でした。
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起き抜けに襲いかかる急登40分。
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振り返ると太郎平が見渡せます。実際はそんなにフラットではない。
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ほどなく薬師平。明け方の木道は霜がついて滑りやすい。実際コケたおじさんがいた。
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薬師平からはダイナミックな景色を楽しみながらゆるやかな登りが続きます。
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薬師岳山荘でフルーツポンチを食べつつ4日ぶりの便意を待つ。トイレは200円だけど綺麗。
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すっきりして旅は続きます。しかし快晴、太陽からの逃げ場はありません。
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再び昨日歩いた行程を振り返る。ちょうど画面左端から右端まで移動した感じ。
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ガスが多いものの、ヤリも雲ノ平もばっちり。山頂まであと少し!
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途中の小屋で1時間以上のんびりしていたので、9時すぎ登頂。だいたい3時間弱。
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お堂の中にはなぜかキューピーちゃんまで祀られています。
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ヤリ方面を見やると、黒部の源流がくっきり見えてますね。今度行きたい。
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北には北薬師岳と、遙か彼方に剱岳。あの手前まで行くのかー。
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山頂でも1時間ほどのんびりして、さあ、再出発です。
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しかしこの北薬師岳までの道のりがけっこう危険。崖っぷちだしガレてるし。
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ヘルメット推奨ルートでしたね。ほどなく北薬師岳(2900m)も踏破!論破!
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だんだんガスってきつつ、どんどん下ります。向こうから登ってくる人、大変そう…。
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北ア西部もこの辺までくると立山・剱や、白馬・五竜などがお楽しみ景色ですね。
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ちょっと山歩きに飽きてきたころ、間山で雷鳥ちゃん親子をハッケン!
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しかしもう完全にダレてきてスゴ乗越小屋までの下りがキツい。
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お昼ご飯にありつきたい思いで歩いて13時半。小屋に到着。2階のテラス可愛い。
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おそらくネパールの人が作っているトマトと豆腐のスパイスカレー。うまうま。
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結果的に、見どころありで行動時間もほどほどで、一番良い日だったかもしれません。

というわけで写真にするとあまり迫力が伝わりませんが、薬師岳周辺はさえぎるものが少なく、終始パノラミックでダイナミックな景色を堪能しながらの気持ちよろしい山行でございました。やはり、前日の黒部五郎岳と、この日の薬師岳が、今回のトレッキングにおける2大ハイライトだったように思います。

じゃあ、明日はどうなんだぜ?って話ですが、天気予報によると曇りのち雨。本来はスゴ乗越から五色ヶ原まで短く移動しようと思っていたのですが、明後日ともなると確実に雨っぽいので、これは無理をしてでも室堂まで抜けた方がいいんじゃないかと「やれやれだぜ」感が漂い始めました。

なお、悪意はないのですが、スゴ乗越小屋は太郎平小屋と同じグループで、品揃えも同じと聞いていたのものの、シーズンも終わり間際で、そもそもアクセスが悪い辺鄙な場所にあるので、商品がそんなになく行動食を仕入れる目論見が少し外れてしまいました。なおかつキャンパー用の外トイレが超プリミティブ。次回このルートを通ることがあるようなら、積極的に敬遠したいほど。

でも五色ヶ原から薬師峠まではタフなので無理ですね。となれば小屋泊まりという手も。もっとも、小屋やキャンプ場があるだけでもありがたいことです。

つづく

「北アルプス西部縦走」のインデックス
北ア西部を縦走してきたんだよ〜新穂高温泉から室堂へ
北アで思い知るカメラ三脚穴付きマルチツールの落とし穴
北ア西部縦走その1〜新穂高温泉から双六池キャンプ場まで
北ア西部縦走その2〜霧の三俣蓮華岳
北ア西部縦走その3〜黒部五郎岳で飛びかう阿波弁
北ア西部縦走その4〜薬師岳
北ア西部縦走その5〜鬼と龍王をやっつけ、そして室堂へ
北ア西部縦走その6〜室堂に戻って、ラスボス立山講
北ア西部縦走その7〜岩と雪の殿堂・剱岳


関連リンク
北アルプス薬師岳を真正面に臨む、太郎平小屋グループ五十嶋商事㈲ | 山を愛し、自然と共存、手作りのおもてなしを目指します