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北アルプスの西側の稜線を、新穂高温泉から室堂へと抜けるセミロングトレイル5日目。本来は6日間の予定だったんですが、明日はどうやら雨らしいというわけで、この日は無茶して室堂まで行っちゃうことにしました。写真は5日目夜の幕営地になる予定だった五色ヶ原です。
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曇天ながらも、かろうじて朝焼け。小屋の便所でお釣りをもらって出発。
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まずはスゴ乗越(峠)までズドンと下って、スゴノ頭までガツンと登り返します。
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でもスゴ乗越までちょこまかアップダウンあり。右側がスゴノ頭(2431m)。
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昨日登った薬師岳をバックに、スゴノ頭まで急登を黙々と登ります。
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頂上付近にはゴリゴリの岩場も。まさかこのときは左の越中沢岳も登るとは露知らず。
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1時間40分ほどでスゴノ頭に到着。頂上は巻く。
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「さて、次はどっちだー?」と思ったら、小屋から見えてたピークですわ…。
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なぜ直登させない? アップダウンと格闘して1時間15分後、越中沢岳(2591.6m)。
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遙かかなたには本来の目的地・五色ヶ原が見えております。立山・剱もパッキリ。
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で、再び越中沢乗越へと下り、鳶山へと登り返すわけです…。振り返る。
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わかりにくいんですが、右上のオレンジ色が小屋の屋根。左のピークがスゴノ頭です。
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一の越山荘まで行きたいというおばさんとデッドヒートをくり返し、五色ヶ原をキャッチ。
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しかし、相変わらず地味にアップダウンがあって、見えてるのになかなか着かない。
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そんなこんなで11時前に、五色ヶ原山荘に到着。ここまで早いペースで5時間半。
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曇ってはいるけど展望があるのが救い。剱・立山を見ながらランチ。
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コースタイムだと室堂まで6時間近くかかるみたいですが…歩くしかない。
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五色ヶ原はテーブルマウンテン状態。2348mのザラ峠までまたガツンと下りますで。
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あまり凄さが伝わらない崖。
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ザラ峠まで下ると、2741mの獅子岳までまた登り返します。ジグザグ登山道。
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この辺になると、もう急登はへっちゃら。黙って獅子岳を踏む。
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黒部湖をはさんで針ノ木岳も見えてきました。
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振り返ると五色ヶ原も遙か彼方。
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でも1時間半くらいの距離なんスよ、実際は。
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残るピークは鬼岳と龍王岳。がぜんラスボス感が出てきました。
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いろいろ割愛しますが、ようやく龍王岳付近の分岐に到着。一の越山荘もキャッチ!
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どうせなら、みくりが池温泉に泊まった方がよくない?ってことでおばさんと室堂へ。
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でも、ここからが長いんだ。最後に控えたガレ場の下りは体力を削ります。
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おそろしくペースダウンして16時半に室堂到着。温泉と夕焼けにありつけました。

コースタイム12時間超の長い1日でしたが、実際は休憩込みで11時間と思ったよりも早いペースで進むことができました。翌日は案の定朝から雨だったので、五色ヶ原からの急なアップダウン、岩場の多さを考えると、無理をしてでも室堂まで行って正解だったなと思いました。

ほんらい最終日だった6日目は、室堂から黒部立山アルペンルートを利用してゆっくり扇沢まで抜け、信濃大町から高速バスで帰京するのに使いました。その模様は後回しにして、その4日後、ぼくは再び室堂に戻りました。それはなぜかと言いますと、本当のラスボス剱・立山を攻略するからです。

つづく

「北アルプス西部縦走」のインデックス
北ア西部を縦走してきたんだよ〜新穂高温泉から室堂へ
北アで思い知るカメラ三脚穴付きマルチツールの落とし穴
北ア西部縦走その1〜新穂高温泉から双六池キャンプ場まで
北ア西部縦走その2〜霧の三俣蓮華岳
北ア西部縦走その3〜黒部五郎岳で飛びかう阿波弁
北ア西部縦走その4〜薬師岳
北ア西部縦走その5〜鬼と龍王をやっつけ、そして室堂へ
北ア西部縦走その6〜室堂に戻って、ラスボス立山講
北ア西部縦走その7〜岩と雪の殿堂・剱岳


関連リンク
みくりが池温泉:立山黒部アルペンルート 立山・室堂平 日本一高所の温泉
立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド