
5日間かけて新穂高温泉から室堂まで歩き抜けた北アルプス西部縦走。その体力とやる気が冷めやらぬ前に、続けて室堂から立山・剱という3000m級のラスボスをやっつけることにしました。

登山バスが取れなかったので、深夜バスで富山駅へ。大慌てで富山地方鉄道で立山駅。

さすがにシルバーウィーク、ケーブルカーを何本か待ちます。荷物用車輌。

ケーブルカーからさらに立山高原バスに乗り換える。昨年登った剱が見えてくる。

なんだかんだで室堂に戻ってきたのが9時前。

観光客と登山客でごった返す立山への登山道。

いやー、パノラミックすなー。

でもだんだんガスってきましたよ。残雪を越えて一の越山荘へ。

雷鳥沢キャンプ場も見えてきました。

一の越からは岩場なので富士山みたいに大渋滞。血だまりがあっておののくおのののか。

振り返ると一の越山荘。ほんの5日前は逆側から見下ろしたんだよね。

室堂からずいぶん上がってきましたよ。でもま、2時間もあれば十分な距離。

山頂まであと少し。

なにぶん体力が有り余っているので、コースタイム通り2時間ほどで登頂、3003m。

夏場は神主さんが常駐しているので、500円で祈祷が受けられます。

ドラえもんよろしく鈴付きのお札を首にまきつける。

続いて立山連峰の最高峰、大汝山3015mも踏みます。

松山ケンイチと蒼井優の映画『春を背負って』のロケ地になった大汝休憩所。いいねー。

さてと、本日中に剱沢キャンプ場に行かねばなりません。

富士の折立を経由して、真砂岳へと登り返し。

背中にお札をくくりつける。鈴がうるさい。熊鈴もしない派です。

日帰りトレッカーなら、ここで大走りを雷鳥沢まで下るといいですよ。

ミニくまちゃんは黙々と登ります。

今度は別山への登り返し。今回のパートでは一番キツいかも。

14時半に別山登頂。晴れていればここからの剱が美しいみたいなんですが。

眺望は臨めないのでさっさと下ります。

剱御前小舎には向かわず、途中の分岐を右折すれば剱沢。

やっと見えてきました。雪渓がまったくない!

行動時間およそ6時間で剱沢に到着!剱岳も時おり見えます。

面倒くさいのがアルコールの調達。剱沢小屋に行かないと入手できません。

明日晴れてくださいねとお願いしつつ、剱沢の夜は更けます。流れ星を2つ見た。
直前に5日間の縦走をしていたので、体力的に超楽ちんだった立山講。テントを担がない日帰り登山や山小屋泊ならなお楽勝だと思います。翌日の剱岳登山も難易度は一般登山道では最高レベルながら、荷物をデポして行けるのである意味イージーなのかもしれません。
もっとも、登山中に出会ったハイカーによると、先に体力を要する剱岳に登ってから、後で立山経由で室堂に帰るのが一般的なのだそうです。でも、個人的には足慣らしで立山に登ったあと剱の方が自然な気がするんですけど、好みの問題なんですかね。
つづく。
「北アルプス西部縦走」のインデックス
・北ア西部を縦走してきたんだよ〜新穂高温泉から室堂へ
・北アで思い知るカメラ三脚穴付きマルチツールの落とし穴
・北ア西部縦走その1〜新穂高温泉から双六池キャンプ場まで
・北ア西部縦走その2〜霧の三俣蓮華岳
・北ア西部縦走その3〜黒部五郎岳で飛びかう阿波弁
・北ア西部縦走その4〜薬師岳
・北ア西部縦走その5〜鬼と龍王をやっつけ、そして室堂へ
・北ア西部縦走その6〜室堂に戻って、ラスボス立山講
・北ア西部縦走その7〜岩と雪の殿堂・剱岳
関連リンク
・立山黒部アルペンルート オフィシャルガイド