10月末に神戸ビエンナーレ2015をめあてに出かけた、瀬戸内と神戸のアートを巡る旅の最終回です。東京を出発してから、3日目と4日目の模様ですね。1泊4000円以下という格安ホテルにステイして、バイクと徒歩で神戸をぐるぐるしました。
朝、まずはJR灘駅、阪神電鉄岩屋駅に集まる美術館エリアから。
兵庫県立美術館は『ニッポンのマンガ*アニメ*ゲーム』展。
国立新美術館でもやってたやつですね…。アヘ顔。
できるだけいやらしい顔をしてみました。
この展覧会を、神戸ビエンナーレに組み込む必要があったのか?
常設ですが、ヤノベケンジの彫像がアートフェス感を盛り立てます。
ケロンパみたいな顔つき。
兵庫県立美術館の見どころはこの壁かもしれない。
BBプラザ美術館でさらにダメージを食らい、横尾忠則美術館へ。
安定の横尾忠則。『続・Y字路』展はビエンナーレ関係なく楽しめます。
神戸はハズレかも…との一抹の不安を抱えて「なんじゃろ本店」でハンバーグうまうま。
夜は東遊園地まで歩いて行って、『アートコンテナ国際展』を鑑賞。
もともとコンテナ作品が多かったようですが、今年から縮小したみたいです。
一番で、唯一の見どころがこの東遊園地だったように思います。
途中から雨が降ってきて大変でしたけども。
トロン! でももう東遊園地会場は終了しちゃったんですけどね…。
客が少なすぎて1人で踊るはめになった《ミュージックダンスβ》。
大賞の沼倉真美《まどろみをたゆたう》は確かに素晴らしい作品でした。
地元の友達が「1日で十分」と言っていたことは本当だったのかも…。
でも翌日のメリケンパークの主会場を期待しつつ、一貫楼で肉まん。
ホテルからの夜景は素敵なんですが、今のところ惨敗。
4日目は朝からメリケンパークに向かったんですが。
駄アートの数々にノックアウト!てゆーか、コンペの参加賞ばっかり見せないで…。
唯一、下浜臨太郎+西村斉輝+若岡伸也《のらもじ発見プロジェクト》は良かった。
有料でダウンロードできるみたいです。
最後に神戸牛でもないステーキを食って、神戸から退散。
おそろしいほどまでの強風の明石海峡大橋を渡って実家に逃げ帰りました。
というわけで、神戸ビエンナーレですが、正直に申し上げまして非常にがっかりしました。なんというか、そのときたまたまやってた展覧会と、各アートコンクールを寄せ集めただけで、一番エッジが立っていたはずのコンテナアートは規模縮小&会期が早々に終了と残念しきり。同じ都市型アートフェスとしては、あいちトリエンナーレの足もとに及びません。これまでいくつかのアートフェスに行きましたが、初めてハズレを引いちゃった、と痛感したフェスでした。ちょっと神戸のネームバリューにあぐらをかいてるんじゃないかしら。あと、2年で1回の開催でこの薄さなら、3年に1回にしてもっと内容を濃くして欲しい気持ち。
そんななかで、もっとも心を動かされたのはメリケンパークの震災メモリアルパークです。このモニュメントのパワーを超える展示や作品はなかったなというのが神戸ビエンナーレの感想です。これなら直島に行けば良かった! 神戸はまた普通に観光で来たいと思います。
おしまい。
関連リンク
・港で出合う芸術祭 神戸ビエンナーレ