これまでマレーシア・サバ州には2度ほど訪れながらも、いずれも乗車する機会にあずかれなかった北ボルネオ鉄道ですが、今回サバ州観光大賞を受賞したご褒美かなにかで、ようやくツアーに参加させてもらえることになりました。
朝9時すぎ、ホテルからの送迎バスでタンジュン・アル駅にしゅうごう。
チケットと一緒にもらったパスポートにスタンプしてもらって出発です。
座席は全席指定。メチャ暑につき扇風機がガンガンまわってて書類が飛びます。
出発後、いきなり朝食がサーブ。ホテルでガン食いしてくると後悔する瞬間。
じゃっかん脂っこいものが多いので、アイスティーばっかり飲んでました。
車窓はコタキナバルのリアルを映しながら南下。あれは警察署ですね。
水上ハウスからは子どもたちが手を振ってくれます。
週2回しか運行しない列車だからか、大人もけっこう手を振り返します。
途中駅を通過するたびスタンプ押してくれる芸の細かさ。プタタン駅通過。
列車は突然キナルト駅で停車。どうやら十数分ていどの寺院ツアーに行く模様。
ついていった先は極彩色の鎮南寺。ぼくが好きなやつです。
南国の青空のもと、ギラギラと輝く金色の仏像。悪趣味すぎて良い。
造型は違いますけど日本の仏像も金ピカだったんでしょうね。
巻物がレフ板がわりになっている仏像。
ユーモラスなドラゴン。
もうちょっと寺院内もエクスプロールしたいんですけど時間が…。
こういう顔色悪い仏像ももっと見たかったのに…。
20分後、車内に戻るとおしぼりが用意されていました。嬉しい。
ほどよく喉が乾いたのでビールをいただきます。だいたい750円。
カーッ! 列車に揺られて飲むビールはンメーなー。
ほぼ直線の線路なので、ちょっとだけカーブする箇所は貴重なシャッターチャンス。
お隣は同じくサバ州観光大賞の授賞式に参加するディスカバリーチャンネルの人たち。
そうこうするうち終点のパパール駅に着きました。
ここで30分の地元市場のツアーに行くもよし。
蒸気機関車がターンテーブルでぐるっと回転するのを見学するもよし。
鉄ちゃんではないので、市場に向かいます。ややツアー集団を見失う。
なんとか自力で辿り着きました。よく考えたら最初に地図を渡されてたのね。
絶対無理めなお菓子が並びます。
ローカルの人が着る衣装なんか買うといいかも。時間がなさすぎだけど。
仮面ライダーオーズのソフビもありました。わりと忠実。
列車に戻ってくるとランチの用意が。さっき朝食食ったばっかりなのに!
弁当箱を開くと、魚のカレー、青菜と海老の炒めもの、フルーツとか。
メインはチキンライスに、車内で誕生日があったのでケーキのお裾分け、あとアイス。
もう食えません…。鉄道は再びタンジュン・アル駅に戻っておしまい。サンキュー!
ホテルに戻ったら15時近かったのでプールでぷかぷか。
授賞式までに夕焼け鑑賞としゃれこみます。
話題の南沙諸島に面した南シナ海にあるKKは、夕焼けの名所でもあるのです。
雲が多くて心配でしたが一瞬だけ綺麗なピンク色に染まりました。
古い列車で行く北ボルネオの旅は、中国寺あり、南国特有のマーケットありで、ちょっと例えは変ですがディズニーランドのウェスタンリバー鉄道マレー版とでも言うべき変化に富んだアトラクションでありました。しかも食事とアルコールまで出ちゃうやつ。
サバ州政府観光局の方からは、列車内で朝食が出るので「ホテルのバイキングはほどほどに」と厳重注意されていたんですが、バイキングはバイキングで素敵だったので思わず食べちゃったのが反省点でしょうか。でも、鉄道は鉄道で朝食とランチのスパンが短いので、結局ランチが苦しいのは一緒な気がしなくもありません。元も子もないことを申し上げますと、これはもしかすると朝食サービスなしで、お茶とお菓子くらいでいいんじゃないでしょうか。
もっとも印象的だったのは文中でも触れましたが、週2回しか運行されない観光列車ゆえか、沿線の人たちが老若男女にかかわらず手を振ってくれること。あまりにも律儀なので、沿線住民もキャストとして教育、もしくは買収されているんではなかろうかと疑ってしまったほどです。いまどきバスやタクシーに乗ってても、これだけ地域住民と交歓できる機会はないわけでして、その意味でも北ボルネオ鉄道は貴重なツアーのひとつと言えるのかもしれません。
ちなみにお天気は激アツでして、帽子や日傘、長袖、サングラスは必須です。もっともミネラルウォーターは用意してくれるので水分補給は問題なし。あと、車体によってはトイレの鍵が閉まりにくいので心配な人はずっと抑えて用を足しましょうね。
関連リンク
・[N] 「北ボルネオ鉄道」蒸気機関車で行く身も心もプチリッチなボルネオの旅(コタキナバル)
・北ボルネオ鉄道, サバ州政府観光局オフィシャルサイト