わかりやすい出オチですみません。春(前編・後編)に続いて、三浦半島と房総半島を結ぶ東京湾フェリーと、千葉県と南房総4市1町村で構成される「南房総 宿泊・滞在型観光推進協議会」が主催する現地見学会・秋の陣に参加してきました。
京浜急行久里浜駅、午前9時。バス停にはなぜか「欠航」の文字が…。
まさか欠航率3%の東京湾フェリー様が船を出さないわけがない。
まごう事なき欠航でした。なお、風速18m以上か視界500m以下だと欠航するのだとか。
しかしそこは旅のプロ。すでにアクアライン経由でバスが手配されていたのでした。
船の旅を楽しみにしていたんですが、バスの旅もいいもんですね、と早速酒で懐柔。
※くり返しますが東京湾フェリーの欠航率はわずか3%。特に南西の風に弱いらしく、この日はたまたま運悪くレアな3%にぶち当たってしまったのだそうです。ちなみに風向きが北だと風速22mくらいまで平気らしく、北風に弱いアクアラインが通行止めになっているのに、東京湾フェリーは運航しているというケースもあるのだとか。
安房郡鋸南町(あわぐん・きょなんまち)
そうこうするうち12月11日(金)10時に「開校」する道の駅保田小にとうちゃく。
旧保田小学校をリフォームした施設には、物産館のほか地域のグルメスポットがたくさん。
温泉ではありませんが立ち寄り湯や、さらに宿泊施設まであるとか。
懐かしいカラースライドの教材がその辺に転がっている…。
準備中の教室を改装した宿泊スペース。でも素泊まり4000円(仮)はちと高めかなー。2500円なら嬉しい。
富津市(ふっつし)
続いては富津市。商工観光課からバカ貝を模したバカ最中をいただく。求肥のベロが可愛い。
関東でもっとも遅い紅葉スポットを自称するもみじロードに行くも、今年は控えめ。
欠航、未完成の道の駅、紅葉鳴かず飛ばず…と暗雲たれこめてますが天気は良い。波は高い。
ランチは金谷港フェリーターミナルにある波留亭へ。団体席は房総最大の600席。
海鮮丼(1620円)、海鮮鍋にくわえ特別に肉厚アジフライと麦酒も付いてウマウマ!
たらふくでぼくはいま眠気のなか、「幸せの鐘」を鳴らすのはあなた。
めっちゃ風が強くてカメラが潮で濡れ濡れビショビショです。
振り返れば春に登った鋸山(のこぎりやま)と日本寺。
鴨川市
いわゆる撮れ高は低めですが、今宵お世話になる鴨川市の吉夢さんにチェックのイン!
ちょうど夕焼けタイムで、屋上露天風呂でまったりんこ。
ミニくまちゃんもまっぱですが、撮影者もまっぱです。なかなか冷えます。
JTBのるるぶ編集長と一緒に部屋からロマンティックな夕焼けを愛でる。
南房総4市1町村のプレゼンは次回にまわしまして、ともあれ夜の懇親会どえす。
鯛の姿盛り、アワビバター焼き、サザエの壺焼き、上総牛のせいろ蒸しなど分不相応に豪勢すぎる夕食。
各市町村の観光課はもちろん、鴨川市長・長谷川孝夫氏も参加。
それはもう名刺交換に意見交換とフィーバーしている宴会場なわけですが。
ん、これはなんだ?
まずはこれを観てください。
グラミー賞よろしくシェードが開いてDJブースがお目見え!とんかつDJアゲ太郎もびっくり。
板前によるライブ天ぷらパフォーマンスにオーディエンスもアゲアゲ!
最後は、御年90歳の現役旅行ジャーナリスト渋谷高弘氏のお言葉でおひらき。
ちなみにこのような取材ツアーを南房総が誘致しているのも、アクアラインの開通と値下げ(いまや800円なんですね)で、南房総観光のスタイルが宿泊型から日帰り型へとシフトしているから。どうにかこうにか南房総にステイしてほしい、そんな切実な観光産業の要請からこうした取り組みが行われているわけです。
言われてみれば確かに南房総くらいだと、よっぽどではない限り「泊まる」という選択が思い浮かびません。じゃあ、どうしたら泊まりたくなるかと自問自答してみたのですが…その答えは後編にて!