東京湾フェリーで行く南房総の旅・秋の陣のつづきです。すでに冬の陣ですね。写真はこの時期タイの三輪タクシーで富津市内を徘徊し、子どもたちに夢と希望と笑顔をお届けしているトゥクトゥクサンタです。トナカイも後ろに乗ってるのがカワイイ。
話は戻って、鴨川小湊。ホテル吉夢から望む朝の鯛の浦です。さわやか。
吉夢さんの目の前には、日蓮の生誕の地にちなんだ誕生寺があります。面白い名前。
ややこしいんですが、その誕生寺の前にある遊覧船で、鯛の見学に出発。
日蓮が唱えたお題目を鯛が食べちゃったとのことで、ここでは鯛は神聖な生き物なのだとか。
ただ、この日も風が強くてですね、内浦だけぐるっとまわって退散いたします。
あちらが昨日泊まった吉夢ね。いつも遊覧船は外浦の弁天島まで行くのだそうです。
遊覧船乗り場の2階にあるミュージアムで、昔の小湊にタイムトリップ!
鯛みこしなども展示してございますで、これで勘弁してつかあさい。
鴨川市内を移動して横渚へ。なんか大仏っぽいのが見えますが。
ズームしたら消防署か何かの火の見やぐらでした。
で、横渚に来たのは鴨川の伝統工芸「萬祝染め(まいわいぞめ)」を体験するため。
1925年創業の鈴染で、ミニ半纏を染め染めします。
3代目の鈴木幸祐さんがレクチャー。
柄はこちらの7種類から選べます。クジラやオットセイなんか面白い。
みなさん神妙なおももちで作業ちう。やっぱり鯛の浦にちなんで鯛柄がいいかな。
こちらは完成サンプルですが、ミニくまちゃんが着るにはちょっと小さいかな。
ランチは和食処・藤よしにて「おらが丼」。こちらは房総三彩丼と称した海の幸てんこ盛り!
満腹になったところで亀田酒造・寿萬亀(じゅまんがめ)で日本酒の試飲です。
ミニくまちゃん、日本酒は鬼門なんだけどなー。ごくごく。
なお、全国で唯一、明治神宮に献上するお酒だそうです。ほほう。
大吟醸ソフトクリームや焼酎、珍味などもありますで、日本酒NGな方でもどうぞ。
お次は新鮮な卵と国産小麦で作るカステラ工房ルアー シェイアでおやつをば…。
食べてばっかりですけど仕事だからねー。紅茶味と大納言入りがおいしかったです。
さらにその目の前にある鴨川市総合交流ターミナル「みんなみの里」に移動して…。
名物・長狭米のすくい取り大会。お手々がちっちゃいと不利だよ!
いたるところに展示されているチェーンソーアートも味わい深い。劇画調マーくん。
さらに、みんなみの里ではみかん狩り体験などもできるみたいです。
90歳の旅行ジャーナリストが来たとみかん農園のおじさんが感激して握手の図。
小ぶりながら甘いみかんを袋いっぱいになるまでとりまくり。でももう食べられないよう…。
最後は一瞬だけ日本の棚田百選に選ばれた「大山千枚田」をチラ見。
夜はライトアップされるみたいですよ。
16時台の東京湾フェリーにあわせ金谷港に戻ってきました。バイカーとゴルファーだらけ!
夕日が沈みそうですがいい塩梅で出港します。
富士山のシルエットもくっきり。
夜になると甲板の電球が灯っていい雰囲気。
このまま伊豆半島まで乗っけていってほしい。
でも残念ながら45分ほどで久里浜着です。
南房総の旅のしめくくりは、やっぱり東京湾フェリーからの夕焼けですね。
というわけで、クリスマスまでには書かなくちゃ!と焦っていた南房総の旅をギリギリで書き上げることができました。取材だし、冬なのでアクティビティも少なく、飲んだり食ったりしがちなのは仕方ないのですが、それにしてもおなかがはち切れそうです。
今回の旅でいちばん良かったのは、(大弁天・小弁天まで行けませんでしたが)やっぱり鯛の浦遊覧船と東京湾フェリーでしょうか。普段、船に乗る機会なんてほぼゼロなのでそれだけで気分があがってしまうのです。
で、そうそう、南房総に来た観光客に──日帰りではなく──宿泊してもらうにはどうするか問題なのですが、「アクアラインを封鎖する」「東京湾フェリー往路を欠航させる」というくだらないアイデアが頭をよぎりつつ、もしかしたらクルマで来ている人たちに「いかにお酒を飲ますか」なのかなと思いました。そのためには「南房総に来て、この名物を食べるときにアルコール抜きなんてありえない」と思わせるようなサムシングが必要なんではないかと。それでいえば金谷港の浜焼きは上手だと思うんですが、いかんせんフェリー乗り場直結なので、まあ、歩いてでも帰れます。クルマでやってきて食べて飲んで泊まって…となると、酒が欲しくなる名物料理の準備はもちろん、「宿までの送迎手段」「もう今夜は泊まって帰ろうかと思ったときのスムーズな宿の確保手段」を巧妙に仕組む必要があるんじゃないかと思いました。温泉宿の宴会プランみたいな感じでね。
その他、南房総の情報は、随時このエントリに追加いたします。ひとまずはこれにて、メリークリスマス。