この週末は、藤井さんが車検に出したGT-Rを持って帰るついでに「ウチくる!?」っつーんで、初めてハコスコ熱海オフィス(おもちゃ屋)こと藤井邸に行ってきました。いや、SNSとか記事とかで「すげーすげー」とは聞いてましたが、実際シンプルながら贅を尽くした豪邸でした。『時計じかけのオレンジ』で襲われるレベル。
金曜夜、海老名SAで晩ご飯。ぼくは最近すき焼きにハマっています。
エントランスから続く4mのらせん階段。あそこに双子の女の子を置きたい。
巨大なワンルームの邸宅は暖房効率悪めだけど、おい、薪ストーブがあるぞ!
ジョニ赤のお湯割りをやりつつ、海老名で買ったチョリソをストーブで炙るナイト。
翌朝。日の出が臨める高台まで移動するも不発。あれは伊豆大島だよ。
ついで参りではありますが、1.23(いずさん)の日なので氏神さんの伊豆山神社へ。
この日は藤井さんの愛猫ちゃーたんの命日でもあったそうです。関係ない猫なでなで。
伊豆山神社は強運の神様だとか。キョンキョン寄贈の鳥居もあるでよ。
帰宅後、藤井さんクックによる朝食をいただきマンモス。しみじみ美味い。
これぞリュクス! 空間と内蔵が人の意識に与える影響のデカさを思い知る。
このあと温泉に入って、良心的なランチを食って、新幹線で闘狂に帰りました。
建築家・手塚貴晴による藤井邸は、ぼく憧れの狭小住宅《箱の家》灘波和彦をでっかくしたような間取りで、それはそれは、うらやましいかうらやましくないかで言えば、『雨に唄えば』を歌いながら何かを蹴飛ばしたいくらいの空間でした。
※閲覧注意(なぜこれがYouTubeにあがっているんだろう?)
AirBnBに転用したら1泊10万円は堅い。
という冗談はさておき、長年ぼくが夢想している田舎と都会のデュアルライフのいち早い実顕は、具体的なモデルとしてとても参考になりました。
そのもっとも大きな教訓は、東京のあれやこれや──それは東京に限らず日本人の多くのそれ──がどうでもよくなるというか、リセットされる、相対化される、できる、ということです。藤井邸でiPadのdマガジンを開いたら「3万円で買えるヘビロテ服!」「パンツを更新すべき5つの理由」「Vゾーンを遊ぶ」といったファッション誌のコピーが心底バカげたものに見えてくる。「まだ東京で消耗してるの?」とはうまく言ったものです。
そこではたと、最近のぼくのテーマ「旅と山とアート」が、こうした画一的なスケールから抜け出すものとして自然に求めていたのかな、との気づきを得ました。藤井邸と北穂は同じ。
ともあれ、前述したようにアトモスフィアが自分の意識にもたらす影響を過小評価してはいけません。ぼくも家の段ボールを1日1個片づけようと心に決めました。だって藤井邸ですら、モノが多いと思いましたものね。良い刺激になりました。
みんなも藤井邸に遊びに行くといいですよ。