みなさんもう忘れちゃったかもしれませんが、昨年2015年6月5日にマレーシア・ボルネオ島のサバ州にてM6の地震が起きまして、震源にほど近いキナバル山では大規模な地すべりや落石が発生し、奇しくも朝7時とほとんどの登山者が行動する時間帯だったことでたくさんの死傷者を出しました。とりわけ多かったのがぼくも以前体験したヴィア・フェラータで、シンガポールから来た大勢の小学生や日本人の若者が亡くなっています。その震災から1年、世界遺産でありサバ州の貴重な観光資源であるキナバル山が、いかに復興したかを確認する旅が今回のテーマのひとつ。単なるあごあしまくら付きの旅行じゃないのですよ！ ちなみに登山1日目の記事はこちら。
眠りに落ちた記憶がないまま朝1時半過ぎ、ラバン・ラタの山小屋で朝食を。
基本的にパンとカフェオレ。コーヒーはブラックが飲みたかったな。
本日も山ガール装備です。朝は寒いのですが、すぐ暑くなるのでダウンは着ず。
2時半すぎに出発。しばらく階段が連続します。コグレさんは早くも膝が痛いと。
ぼくも膝に違和感を覚えながらもぐいぐい。富士山みたいな光の道。
ラバン・ラタを見下ろします。左上の雲は落雷。
朝5時前。富士山より高い3800mに到達しました。
夏至が近付いてるのでだんだん空が白みはじめてきます。
確か前回もご来光に間に合わなかったのですが、今回もどうやらタイムアップの模様。
なんせ登山道から東は岩山に隠れて朝日が見えないのですよ。
このへんは小林くんが撮った写真です。
日の出に間に合わないと焦りながらも、雲が多くて太陽が出なさげ。
親指岩。
とにかく6時に無事4095mに登頂！ ちょうど朝日も出てきた。
西側を見やれば、影富士ならぬ影キナバルがくっきり。
はて、コグレさんはどこかなー？と登山道をズームするも確認できず。
軽食を取りつつ、タイムラプス動画を撮影します。
こちらがその動画。
でも曇天は曇天で雲海を楽しむことができます。
今回もプロトレックPRW-6100と。結局コグレさんと合流したのは1時間後でした。
7時半からゲザーン。しかし、ぼくもコグレさんも膝がもつのか？
その前に、ロウズピークの麓にある池で震災犠牲者にお線香をあげます。
セントジョーンズピークをバックに。
地震で崩落してしまったロバの耳。
あちらはサウスピーク。
避雷針が立っていますね。
ほほいほいほい。
思うところあってヴィア・フェラータの出発点まで参りました。黙禱。
白い部分が崩落した箇所です。山小屋サイズの岩が登山道にゴロゴロ落ちてます。
こんなところで歩いてて上から岩が落ちてきたらひとたまりもナス。
膝に違和感を感じながらもぐいぐい下ります。
ラバン・ラタには9時半着。山小屋にはマレーシア最高所のポストが。
ラバン・ラタのベッド数が減ったのも、震災で山小屋が倒壊したからです。
とにかく駆け足で下山。別ルートは相変わらず閉鎖したままです。
最後に若干雨に降られながらも13時半にティンポホンゲート着！おつかれコーク。
公園のレストランでバイキングランチをいただきますが、コグレさんらはずっと後。
お隣は同日に登頂した日本人カップル。絶景舞踏という名前で世界旅行を発信中だとか。
コグレさんがまだ下山しているのにめちゃ豪雨。もう笑うしかない。
そんなこんなで無事に登頂できた二度目の世界遺産キナバル。同行？したコグレさんも悪天候のなか頑張って下山し、なおかつ「また山に登りたい」と言っていただき、お誘いした身としてはなによりの山行となりました。
ご覧の通り震災の爪痕は生々しいものの、キナバル山はほぼ復興しておりました。登山中もボッカによって建築資材がどんどん運び込まれていたので、近々新たにベッド数も増床されることでしょう。
ちなみに情報ですが、トレイルランニングやファストパッキングなどを日常的にたしなみ、脚力とスピードに自信がある人なら、キナバル日帰り登山も不可能ではないとのこと。その辺の費用やリスクはこちらのブログが参考になるかもしれません。
というわけで、この後は3年ぶりのサンダカンに移動します。
つづく。
関連リンク
・コタキナコKOTAKINAKOコタキナバル
・オーシャン・デライト（日本語ガイド）
・キナバル山登山の手続・料金・行程 / 初心者の登山とキャンプ入門
・ホテルグランディス (Hotel Grandis) -マレーシア- 口コミ・価格比較・宿泊予約
・www.mysabah.com/download/mt-kinabalu-laban-rata-room-rates.pdf
