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豊橋駅前のスペースシャトルになんか見覚えがあると思ったら、『みんな!エスパーだよ!』に出てきたやつだよ!っていうかあのドラマの舞台が豊橋だよ! だから園子温監督が日曜美術館に出てたんだよ!──とブログを書く段になってやっと気づいた鈍感野郎です。失意の名古屋地区編に続いて、期待の岡崎・豊橋地区編。
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名古屋の朝はモーニングで始まる。今朝はコンパル。そろそろ米プリーズ。

岡崎地区



名古屋から東岡崎までは1時間くらいかかります。
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駅前からバスに乗って…やってきました、期待のシビコ!
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前回のインスタレーション《FALLING》をちょっとだけ彷彿とさせる横田大輔。ちょっと。
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花火を用いた野村在。前回、圧倒的なボリュームを誇ったシビコは6階だけでおしまい。
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マジかよ。地下のフードコートも荒廃が進んでスガキヤのみに。
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岡崎地区にはもうひとつ、六供会場石原邸があります。
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関口涼子の八丁味噌アートやら、田島秀彦の繊細なコラージュやらが見どころ。
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柴田眞理子の鋭利で乙女チックな陶器も素敵。お屋敷の雰囲気も悪くない。
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で、各地区には、ジョアン・モデ《NET Project》があるんですね。
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ちょっと早めに、前々から気になっていた町中華「萬珍軒」にてランチといたす。
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ホイコウロウ定食はリーズナブルで美味。人気店ですぐに満席に。12時前の入店がミソ。

豊橋地区



東岡崎駅の展示も「あれれ…」という感じで、そそくさと豊橋地区に移動。
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豊橋は編集者時代にフォルクスワーゲンの取材で来たことがありました。クソ暑い。
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線路沿いに歩くと、穂の国とよはし芸術劇場。ここにも《NET Project》が。
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大巻伸嗣のでっかいオブジェクト。今回は大巻伸嗣ですら小粒感ある。
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気を取り直して水上ビル会場へGO。用水路の上に建てたビル街ゆえ、コイキング多め。
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こちらが4階のビルを丸ごと鳥小屋にしてしまった《フーガ》ラウラ・リマ。
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後先考えない、後始末を考えたらゾッとする作品は暴力的で良いですね。
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国破れて山河あり。
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何羽いらっしゃるのか数え切れないほどいます。
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鳥の糞アレルギーの方には厳しい環境。
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屋上も網が張られて巨大な鳥かごになっています。
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こういうとこにエサ置かないの!
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同じく水上ビルのイグナス・クルングレヴィチェスの作品2点。こういう空間は好き。
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ラストにはざまビル大場で、絶賛オーナー募集中のレアンドロ・ネレフ《ナーヴェ》。
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小粒ながらも、まあ満足して、あたいのトリエンナーレ終了。
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と思って芸術劇場のカフェで休んでいたら、驚愕の事実が発覚。
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岡崎・豊橋地区屈指の巨大会場・開発ビルを見逃してました。なにこの雰囲気!
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旧劇場施設をキャンバスに、絵巻プロジェクションを描く石田尚史。会場に力がありまんな。
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どこにでもある素材でSFオペラの衣裳をこさえたニコラス・ガラニン。
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ストームトルーパーかと思いきや、機動隊のスーツだったり。
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時計がチクタクして、太陽と月がぐるぐる。時と光が交錯する久門剛史の作品。
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うむ、美しい。
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前回のシビコの良さが、開発ビルに来た感じで、最後の最後に救われました。

アート作品の感想なんて人それぞれで好きなものは好き、嫌いなものは嫌いでいいと思うんですが、その上でぼくの個人的なまとめをしたためますと、今回の見どころは新しく加わった豊橋地区なのではないかと思った次第です。地方型現代アートフェスにありがちな、力なく笑っちゃうようなバカバカしい展示から、場の力を存分に引き出した雰囲気たっぷりの展示、「え、これで終わり?」みたいなチープ&アイデア一発の展示まで、良くも悪くも「らしさ」が詰まった一帯だと思いました。

それでいて豊橋会場だけならチケット代が300円なんですよ。お・と・く!

ただ、新幹線代をかけて行くべきもの?と聞かれたら「お好きにどうぞ」と答えるしかありません。名古屋グルメや名古屋観光とあわせるならアリですが。

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トリエンナーレ後は、名古屋に戻って長命うどんでコスモを感じる(う中)。
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贅沢に3日も予定を取っていたので、3日目は完全に暇。イチビキでひつまぶす。
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あと、世界最大を謳う天体ドーム、名古屋市科学館でプラネタリったり。
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どっちかと言うと竜巻マシンの方が見応えありましたが。
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そんなこんなで高速バスで帰京。お土産はレンチキュラーが美しいポストカード。
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次回はどうなることやら…。ともあれ瀬戸芸と茨城県北芸術祭に期待です。

なお、今回ガイドブックはKindleで用意されていたのでそっちを買って、iPad ProやiPhoneでチェックしながら会場を巡りました。が、会場でもらえる簡易ガイド以上の情報がなく、作品名すらよくわからないので、アーカイブ的に後から眺めたい人は10月11日発売のカタログを買った方がよいかもしれません。

おしまい。

関連リンク
あいちトリエンナーレ2016
名古屋の老舗の喫茶店 コンパル
ドラマ24「みんな!エスパーだよ!」:テレビ東京
愛知県名古屋市で美味しいうどん・そば屋「長命うどん」
イチビキ (ichibiki) (名古屋駅周辺/うなぎ) - Retty
名古屋市科学館