駆け込みでさいたまトリエンナーレを観てきました。結論から述べますと、都市型フェスにしては、無料だし、小粒ぞろいだし、最近では一番見ごたえがありました。
今回は買ったばかりの50mmマクロで臨みます。武蔵浦和駅のお蕎麦。
花と緑の散歩道にはダニエル・グェティン《STATION STATION》。
道ばたにはウィスット・ポンニミットのマムアンちゃん《時間の道》が。
身につまされますな。
ここのベストはアイガルス・ビクシェの《さいたまビジネスマン》。なぜか涅槃。
ハエがたかっているあたり悪意を感じますね。
お次は旧部長公舎。
せっかく描いた絵画を消しゴムで消してゆく鈴木桃子《アンタイルドドローイング》。
《土地の記憶を辿って》は高田安規子+政子。
なにせエントランスが美しい。
一気に移動して岩槻の旧民俗文化センターへ。
ここではマムアンちゃんの新作《未来はプレゼント》がお披露目。
ソ・ミンジョン《水がありました》。There was water. water.
藤城光《ボイジャー2011》には仮面ライダーアギトの変身ベルトが。
3.11を想起させる多和田葉子《L字の部屋》。
もひとつ、読書にぴったりな《白熊の部屋》。
目の最新作《Elemental Detection》ではフィルムカメラでシュートしました。
ベスト作品は向井山朋子の《HOME》。能面みたいな湯浅永麻さんが美しい。
【さいたまトリエンナーレに出かけよう!⑱】 岩槻駅から「K邸」へ。向井山朋子さん演出の《HOME》のパフォーマンスは常に満員です。(追加公演あり、早めのご予約を!)また、インスタレーションも、パフォーマンス時とは異なる空間で必見です!ダンサー・湯浅永麻さんに会えるかもしれません! pic.twitter.com/fcK68oIFXl
— さいたまトリエンナーレ2016 (@SaitamaTriennal) 2016年11月28日
予約が必要だったんですが、キャンセル待ちのキャンセル待ちでなんとか観られました。
東玉社員寮前の自販機にお金を入れると「幸せですか?」と問われます。
角にぶつかるたび「すみません」と謝るお掃除ロボットの悲哀。
一畳で何ができるか。
藤子不二雄は上京して二畳間で暮らしたので余裕。
これはアートではありませんが、成金趣味の極地。
この日は良い夕焼けでしたな。
それにしても単焦点レンズのカリカリ解像感よ。
大宮会場にやってきました。市民会館おおみやのひよこちゃんの棺。
可愛くてはかない。
この後、大宮区役所でダンカン・スピークマン+サラ・アンダーソンの《1000のデュオのための曲》を50分かけてたっぷり堪能いたしました。
ともあれ、さいたまトリエンナーレの良いところは無料です。いわば町おこしのメインスポンサーが冠婚葬祭企業ってところがディストピア感ありますけども、アートフェスでは負けが多かった2016年の締めくくりにはできすぎたフィニッシュでした。やっぱりね、マムアンちゃんや目のようなポップさって人寄せには大事ですよ。
関連リンク
・さいたまトリエンナーレ2016