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だんだん見た目が、昨年肝硬変が見つかった伯父に似て丸くなってきました。気をつけます。さて、普段の旅行装備はウルトラライトを志向し、基本的にリュックサックで出かけているのですが、まれに壊れ物や重いブツを運んだりすることがあるため、スーツケースを転がすことがございます。とはいえ早20年選手ともなろう無印良品のそれは、ソフトタイプでフロントポケットに荷物を入れるとバランスを崩し前のめりがち。コロコロも2つしかなく走行音が激しめです。

機内持ち込み可能サイズギリギリでフロントポケット付き


というわけで、さまざまな条件を考慮し、楽天ブラックカード入会特典でもらった期間限定のポイントを使って、エースの「パリセイドZ 45」なるスーツケースを買い──なかば貰い──ました。
exterior
お色は青。実際はかなり薄めです。話は前後しますが、その条件とは──

・機内持ち込み可能サイズ(55×40×25cm以内)※
・それでいてギリギリの最大サイズ(〜40リットル)
・フロントポケット付き
・静音ホイール
・ダサくないもの


でした。ロストバゲージとか、荷物受け取りの時間ロスとかを避けるべく、基本的に荷物は機内持ち込み希望。ゆえにその中でのマキシマムを求めるのは必然です。何よりこだわったのは、保安検査場でサクッとノートパソコンを引っ張り出せるフロントポケットの有無。

そも、保安検査場はタスク満載です。航空券(とパスポート)を持ったまま、生身から金品を外して、帽子やジャケット(アメリカでは靴も)を脱いで、なおかつノートパソコンもトレーに入れなくちゃいけません。そりゃ、混乱しまっせ。

frontpocket
その「ノートパソコンの取り出し」と「貴重品の収納」を一気に引き受けてくれるのがハードケースのフロントポケット。以前は正直「ダセー」と思ってましたが、あっさり手のひらを返して言いましょう、“激便利だ”と。

その使い勝手の良さは、保安検査場にとどまりません。ぼくはフロントポケットにノートパソコンのほか、ピルケース、モバイルバッテリー、充電ケーブル、簡易三脚、手袋、パンフレットなどなど、「肌身離さず持ち歩く必要はないけれど、必要な時はサクッと取り出したいもの」をぶち込んでいます。

特にスーツケースというやつは、収納物を出し入れする際、地べたでガバッと広げなくちゃいけません。無防備だし、危険だし、何よりダサい(思いっきりパンツが出てきたりする)。かと言って「使うかもしれないもの」すべてをサブバッグに入れるとパンパンになってしまいます。

その「すぐ使いたいもの=肌身離さず持ち歩きたいもの」と「宿泊地で使えればいいもの=スーツケースにしまいたいもの」の中間に位置する、微妙なポジションのあれやこれやを引き受けるのがフロントポケットなのです。

フロントポケット最高! デザインも見ようによっては、スーツケースが笑ってるようで可愛いし。

ただ、現状のジッパーだと開け閉めが面倒なので、フロントポケット全体をフタ状にしてガバッと開くようにした方がストレスなくアクセスできるんじゃないかと思います。

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続いて難点を挙げると、トップハンドルが短辺にしか付いていない点。つまり、縦持ちはできますが、横持ちは不可。なおかつ、ハンドルに低反発素材が使われているので、経年劣化でベトベトorボロボロしそうな予感がビンビンします。

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肝心のメインラゲージは、当初パネル(仕切り)が多くて使いにくいと感じたのですが、むしろ収納物を固定するには必要かも。容量も36リットルあるので十分でしょう。

もっとも実際に使ってみて一番気になるのは──空港内やホテル内は問題ないとして──市井のアスファルト上で引くとがっかりするほど走行音がうるさい点かもしれません。「ダブルホイールは静か」だって家電量販店の店員さんから教えてもらったのに…。

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この点、静音性に長けているフリークエンターを選べば良かったのかも…とやや後悔しています。容量は減っちゃいますし、デザインが壊滅的にアレですけども。

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あとはエースのプロテカ「マックスパスH2」。こちらは予算が折り合わずに断念しましたが、とあるショップ店員は「デカすぎるから現場の判断で機内持ち込み不可になることも」と話していたので注意が必要です。あと、デカいとその分引っかかることが増えます。

というわけで、スーツケースの「フロントポケットは正義」「ホイールが静かなやつにしとけ」というおせっかいでした。ぼくはどうしてもスーツケースが必要じゃない限り、身軽にリュックサックでお出かけしようと思いました。

【追記】
しかも今さら判明したんですが、ぼくがよく使うLCCでは機内持ち込みサイズの制限がより厳しく、例えばエアアジア、ジェットスター、バニラエアあたりでは短辺が36cmまでだから、パリセイドZ 45の40cmだとバッチリ引っかかりますね…。そもそもLCCの多くは重量制限7kg(春秋航空にいたっては5kg!)と厳しいので、本体重量3.3kgのスーツケースを転がしていくのはナンセンスですけども。

ただ、実際に厳しいのはジェットスターくらいで(搭乗口の直前でも抜き打ち検査をする)、それも重量と三辺の合計をチェックしているみたいなので、幅40cmくらいは見逃してくれるかもしれませんわかりません。

【追々記】
結局ガラガラがうるさいので、静か&ストッパー付きのモデルを買い直しました。

関連リンク
05581|Palisades-Z(パリセイド Z)|ace.(エース)
【1-210】FREQUENTER CLAM|エンドー鞄株式会社
マックスパス エイチ ツー:02651|Proteca(プロテカ)