
長野県は軽井沢のとなり、小諸にある藤村ゆかりさん(写真)という女将が切り盛りする宿に行ってきました。嘘。「ふじむらゆかり」ではなく、「とうそんゆかり」です。明治の文豪・島崎藤村が足繁く通った宿なのです。
新宿から2時間半。高速バスなら片道2600円。

浴衣をのれんがわりに使ったエントランスがオシャンティー。

女将がバイク乗りなので屋根付きバイク駐車場を完備しております。嬉しいね。

ひとまずランチへとやって来たのは、裏手にあるはりこし亭。

北国街道にあった旧家を移築した古民家レストランです。

夜は完全予約制ですが、たまにイベントやライブも開催するとか。

メニューは旬の地のものを使った花かご御膳に──。

信州といえばやっぱり、お・そ・ば。

グツグツと煮た野菜鍋の中にお蕎麦を投じる、信州の郷土料理「おにかけ蕎麦」です。

忙しい農家のサクメシだったそう。ゆえにお蕎麦はゆでそばなのよね(コシレス)。

シコシコを楽しみたい方は通常のお蕎麦がオススメ。天使の海老天がうめえ。

それにしても面白いのはここんちの座布団ね。2枚分がつながってるのよ。

「長座布団」の使用例。食後の昼寝がはかどります。

こだわりの料理を手がける横田料理長とパチリんこ。ごっちゃんです。

夕食まで時間があるのでマンズワインのワイナリーにやってきました。

敷地内にカイリューがいてビビる。さすがキッコーマングループ。

ワインには明るくないのですが、ひと言でいうと「ワインは農業」だそうです。

つまり、ワインに適したぶどうさえ作ることができたら美味しいワインは作れる!

この銘柄知ってる!舌を噛みそうなやつ。

工場長の話を曲解すると、安いワインの売上げで高級ワインの赤字を補填しているみたい。

さすが工場長、足もとまでワインレッドの心。

敷地内の日本庭園・万酔園へ。亀甲萬ゆえ、くどいほどの「万」推し。

そこでダンジョンへの入り口を見つけました。ザッザッザ(ドラクエ風SE)。

こちとらVIP専用の地下セラーです。民衆は1年に1回、収穫祭の時だけ入れます。

その最深部はショッカーのアジトよろしく、書架付きのダイニング。悪そう…。

続いて工場見学。残念ながら処女が裸足でぶどうを踏みつぶす工程はないようです。

おたのしみお土産コーナー。ミニくまちゃんサイズのワイン樽。

さらに、採算度外視で作った高級ワインの数々を飲まさせていただきましたっ(←誤用)。

うーん…わかんねえ。猫に小判、熊にワイン。

実は中棚荘もぶどう畑を持っていて、マンズワインで製品化してもらっているとか。

いずれ自社ワイナリーを建設するそうです。浅間山・八ヶ岳・北アを望む絶好の地。

続いて小諸城の視察にやってきました。

小諸の町は、お城より城下町の方が高い、穴城(あなじろ)なる形態なんだとか。

1日目は城下町を散策。さむむっ!

おしっこも我慢してたので、すみません、ガイドさんの話を聞いてませんでした。

こちらは藤村が使っていた井戸でございます。藤村のトイレはどこ?

ガクガク震えながら中棚荘に戻る。

暖炉があるラウンジ。あったけえ。

ひとまずお部屋に通させていただきます(←)。こちら平成館の和洋室。

男3人で泊まったんですが、めちゃくちゃ広い。

奥の間にはこたつ。少なくとも6人は寝られそう。

冷えた体をあっためるべく、いよいよりんご風呂(本題)へと向かいます。

畳敷きの脱衣場とシームレスにつながる浴場が、エキゾチックジャパン。

りんごを浮かべた、初恋りんご風呂は10月から5月まで。それにしても写真がひどい。

お風呂上がりはお楽しみのご飯!大正館へ。

最近何かとご一緒することが多い、西村愛パイセン。熟女の浴衣エロス。

では、ルネッサンス!(勇気)

ここでも横田料理長の腕が光ります。鯛の松皮造り。

イカ・海老の酒炒りの雲丹チーズ和え。もはや一心同体、プリン体。

アマダイ、ヒラタケ、レンコンの朴葉焼き。

イカズブログによると、鶏肉の酒粕鍋だそうです。はい、全部このブログからパクった。

なかなか好印象だった気がする、揚げそばがき。ネパールのツァンパを思い出す。

海老芋、あん肝、炒り豆腐のポン酢がけ。

天ぷらは塩で食べる派です。なぜ揚げたものを出汁に浸すのか?カツ丼は認める。

破滅に向かって──シメ飯までたいらげてしまいました。

初恋りんご風呂と交錯する焼きリンゴとリンゴアイス。

最後に女将の藤村ゆかりさん(嘘)とのツーショット。ごちそうさまでした。

ラウンジにて熟女とおっさんたちの夜は更けてゆくのでした。
この時のカメラ機材はまだα7S+SEL1635Z(F4通し)だったせいか、全体的に画が暗く、中棚荘の魅力を十全に伝えられていないのでないかと反省しきり。もう1回行けたらなあ…、というのは冗談として、ともあれワイナリー見学や小諸城散策もよいのですが、日がな1日のんびり宿で、ゴロゴロして初恋りんご風呂に入ってご飯を食べて…を3万回くらい繰り返すだけでいいのではないかと思う次第です。そして横田料理長(女将の娘と結婚)がいつ寝ているのか心配しちゃうほど、仕事が細かく働きづくしなのが気がかりです。
つづく。
関連リンク
・【公式】中棚荘 | 信州小諸 島崎藤村の宿
・マンズワイン | キッコーマン ホームページ
・信州こもろ「小諸市観光協会」浅間山・千曲川、小諸城址・懐古園