10月22日で会期が終わっちゃったんですけど、さいはての芸術祭・奥能登国際芸術祭2017の最終回をお届けします(その1、その2)。トップ写真は今回のベスト作品《小海の半島の旧家の大海》岩崎貴宏。古民家に2〜3トンの塩を敷き詰めた「後片付けどうすんだろ」な問題作です。
珠洲のイーストコーストから旅は続きます。
3日目の朝。野宿スポットの近くにあった小山真徳《最涯の漂着神》。
鯨と破船を一体化した神殿。
女神にカネをつかませてしまう人のSAGA。
開場までまだまだ時間があったので、寄り道パーキング寺家でアサリご飯弁当で朝食。
で、問題作の古民家です。ちょっと早めに行ったのに入れてくれました。
塩で奥能登・珠洲を再現。
これは3年後もまた見たい。つまり恒久展示にするといいんじゃないかな。
続いて《奥能登口伝資料館》Ongoing Collectiveにやって来ました。
珠洲に伝わる昔話、怪談、噂話、思い出などをリサーチして作品化。
ちょっと北アルプス国際芸術祭のコタケマンを彷彿とさせるケイオス。
実は前回エントリのトップ写真はここのでした。
映像作品も多く時間が吸い取られます。
おんもにはでっかい牛のアーキテクチャ。
中はこんな感じ。
で、お尻から出るって寸法で。つまり牛さんの胎内巡り。
かつての、のと鉄道能登線の終点・蛸島駅にやってきました。
金沢まで3000円もしたんですね。
12年前に来たときはまだ機能していた線路には作品が。
望遠鏡を覗くと…。
トビアス・レーベルガー《Something Else is Possicle/なにか他にできる》。
ネオン看板が意外と違和感ないのはパチンコ文化のせいだろう。
お近くの倉庫には呉季璁&陳淑強《Passing》。
裏側。漁業用の網を補修するための倉庫に取り残されたもので影絵。
そろそろ旅も終盤です。つい2年前までやっていた大正時代の銭湯「恵比寿湯」へ。
くすり湯という響きが良い。
ぶくぶく泡がKOHEI NAWA的な麻生祥子《信心のかたち》。
お隣はゆるふわガーリーな井上唯《into the rain》。
市街中心部に戻ってきたらたまたま《炙りbar》Noto Aburi Projectが開催中。
なんだかんだとイベント以外はコンプリートしました。
これにて今年のアートフェス巡りはおしまい。ゆうても、行ったのは、いちはらアート×ミックス、北アルプス国際芸術祭、ヨコトリ、スズの4つだけですが、スズはロケーションの良さも含めもっとも良かったのではないかと思います。もしかすると移動の大変さと作品の印象の強さは比例するのかもしれません。
思い残しがあるとしたら、札幌国際芸術祭とReborn Art Festivalに行けなかったこと。来年は大地の芸術祭が楽しみですね。
おしまい。
関連リンク
・奥能登国際芸術祭2017