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もう先週のことになりますが、かねてより楽しみにしていたアニメ映画『グスコーブドリの伝記』を観ました。登場人物ほぼ全員ネコちゃんという1985年公開の『銀河鉄道の夜』から27年、当時のキャラたちがデザインはそのままに、配役を変えて宮沢賢治の童話を再び演じる注目作です。『銀河鉄道の夜』はリアルタイムで観ていないんですが、たびたびオンエアされたテレビ放映版と、その後VHS、DVD、CDと幾度となく買った映像ソフトと音楽ソフトでくり返し何度も楽しんだ大好きな作品なのです。何を考えているかわからない無表情なネコちゃんたちの作画と、細野晴臣によるメランコリックで恐怖すら感じるスペイシーなサウンド、原作同様に不可思議なセリフまわし、支離滅裂にも思えるストーリー展開が、当時のフィルムの質感の上で絶妙に結実してるといいますか。もはや、ジョバンニが逃げ出した村の外れとか、トマトのスープ、「はい、おつり」、麦畑の掛け時計など数々のシーンは、ぼくの幼少期の心象風景になっちゃってるんですよね。Blu-rayで出ないかな。続きを読む